2009.11.07

国際ビジネスのプロフェッショナルハウスSIA!

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松井 秀喜のワールドシリーズMVP受賞と受賞時の発言誤訳問題

現地時間11月4日ヤンキースは新ヤンキーススタジアムで行なわれた第6戦でフィラデルフィア・フィリーズに7対3で勝利し、4勝2敗でワールドシリーズチャンピョンとなった。

この試合でも6得点と大活躍した松井 秀喜選手はワールドシリーズMVPを獲得した。試合後のヤンキース球場でのMVP受賞式後のインタビューアーによる二つの質問に対する松井 秀喜選手の回答は実に興味深いものがあった。インタビューは当然米国のアナウンサーであり、球場に詰め掛けたファン,及び全米でテレビを見ている聴衆に代わっての質問である。彼は日本語で答え、ヤンキースの球団通訳が通訳した。

質問1 日本シリーズでの勝利とワールドシリーズでの勝利の味わい、喜びを比較すると?

「それぞれにそれなりの喜びがある」旨の返答をした。


質問2 今年契約切れとなる、ヤンキース残留問題について?

「ヤンキースが好きだし、ニューヨークが好きだし、チームメートが好きだし、ヤンキースのファンが好きです。私の言えるのはそれだけです。」と松井は発言を締めくくった。


実に、意味深長な発言である。ところが、インタビュー同伴したヤンキース球団通訳は、次の様に通訳した。

”I hope so.”
と切り出したのである。当然球場全体に流れ、全米に放映された。(残り部分は自明であるので省く) 松井はヤンキースに残りたいとはその同時中継で放映された際のインタビューでは一切発言していない。 特に彼が、この問題について最後に述べた結語、「私の言えるのはそれだけです。」(It's all I can say. SIA訳)と言った言葉の重みを考えると明らかなる誤訳である。

プロフェッショナルな通訳とは言葉の含みも含め、文字通り正確に訳し、通訳するのが本来である。かってな推量を通訳する際に混入してはならないのが鉄則である。しかしこれに類似した通訳、翻訳が世の中には蔓延しており、あたかもそれが正しい行為であるかの誤解すら生じている。そういった行為に走る通訳者、翻訳者は能力に乏しく、思索力に欠けているに過ぎないのである。

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佐々木 賢治
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