2010.01.07

SIAのモットーと教育哲学

SIAのモットーと教育哲学

100107-SIA情報「イエメンからの報告」

SIAの佐々木です。イエメンに駐在するOBから現地から情報が入って来ましたので報告します。

皆さんご存知の通り2009年12月25日デトロイト空港でアムステルダム発デトロイト着飛行機爆破計画が危機一髪回避された事件(ワシントンポストより引用: Nigerian Umar Farouk Abdulmutallab, allegedly carrying undetected explosives, to board the Amsterdam-to-Detroit flight despite reports that he had met with al-Qaeda-affiliated extremists in Yemen)にイエメンのアルカイダの関与が報じられ、イエメン情勢が緊迫化し日本を含め各国大使館の一時閉鎖が伝えられています。今回の事件に対する報復措置として米国によるイエメン国内にあるアルカイダ拠点地区(al-Qaeda-affiliated extremists in Yemen)関係者に対する報復攻撃の可能性も否定できません。

こういった環境化、イエメンで活躍する佐々木インターナショナルアカデミーOBの現地報告が今朝(1月7日早朝)メールで届きましたので参考(一部文字化け箇所あり)に送ります。この報告は私が昨年末2009年12月29日「SIAOB海外在住者、留学生、勤務者への手紙」として送ったメールに対する返信です。尚、オランダのアムステルダム空港発日本に戻ったSIAオランダ語担当者(オランダ人)からも昨日1月6日オランダの年末年始英文報告が届きましたが割愛します。

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明けましておめでとうございます。いつも通信でご活躍を心強く読ませていただいています。

昨年10月からイエメンの首都サナアで勤務しています。組織はそれなりに整備されているだけに今までに経験のないシステムやソフトウェアを使うことになり、毎日学ぶことばかりです。同僚がほとんどスペイン系の人たちでそのスペイン語訛りの英語と、現地スタッフのアラビア語訛りの英語に3か月過ぎた今も苦戦しています。また基本的に私を含めた外国人スタッフは宿舎で共同生活しているので、心身のタフさが問われます。仕事の方は今までの南部でのソマリア難民への支援に加え北部で激化している紛争による避難民を対象にした緊急プロジェクトが始ま? 盲郡郡帷?L末も全くない日々が続いていたのでご連絡もできず失礼しました。毎朝疲労回復のビタミン剤を飲んで仕事に出かけていたくらいですが、1週間ほど前から体制が変わり、人が増え私の負担も減ったのでこれからはアラビア語の勉強やイエメンの文化を知るなどできたらなあと思っていますが、まだまだこれから年度末の会計報告だの監査だのがあり、本当に落ち着けるのはもう少し先になりそうです。

サナアには1世紀から現在に至るまで人が住んでいる旧市街があり世界遺産にもなっています。事務所からタクシーで15分ほどですが、今もアラビアンナイトの世界と言いたいようなところで時々同僚たちと散歩や食事に出かけています。写真を添付しますのでご覧いただければ幸いです。今年も先生がますますご健康でご活躍されますことをお祈りしております。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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尚、以下は2009年12月29日午後9時発の「SIAOB海外在住者、留学生、勤務者への手紙」メールです。

Sent: Tuesday, December 29, 2009 9:19 PM
Subject: SIAOB海外在住者、留学生、勤務者への手紙

海外で年越しを向かえるSIAOB各位:
Cc: 全SIAOB、及び現学生各位

いよいよ年の瀬、私が知る限りでも二桁の方が海外で年を越されると思います。

クリスマス、年始にかけるこの時期は、海外留学生、勤務者にとって一番困難な時期です。その一因はやはり北半球では日照時間が短くなる事、キリスト教国では感謝祭からクリスマスに掛けて休み、家族団欒の時期でありHoliday Blues(ホリデーブルーズ)といって独り者、家庭を離れている人達は一様に落ち込む時期である事が原因です。

それだけに私は米国で過ごした10年間、冬至が過ぎると日一日と陽が長くなるのを楽しみにしていました。NHKで第一部5回まで放映された明治の日本と青春を描いた「坂の上の雲」でも、第一部の最終回、5回目12月27日の放送で「留学生活」が描かれていました。外地での祖国の将来に向けてそれぞれの戦い、当時は親の死に目に会う事も適わず、それなりの覚悟をして出掛けました。

私の米国滞在時代(1977-1986年)でも電話代も高く、又往復交通費も現在とは比べ物にならない程高価であったため、それなりの覚悟を秘めたものでした。結果的には幼少時育てられた祖父母は大学院留学時に死に目に会う事も叶わず亡くなりました。

多かれ少なかれ、そういった時代を経て現在の社会があります。誰もが孤独を感じ、それぞれに苦しみながら頑張っている事と思います。皆さんの健闘を祈ります。

最後に参考に2年前にドイツ留学中の加藤君の報告に触発され書き報告しましたSIA評論の書出し部分を引用しておきます。
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070911-SIA評論:留学生活に垣間見る世界の若者の夢、野心、国民性:研究業績とポスト

古来、優秀な若者が自らの夢と、家族、同胞の期待を一身に背負って遠隔の地で勉学に勤(いそ)しみ、言葉の困難を乗り越え、生活習慣の相違に悪戦苦闘しながら、精神的孤立、経済的困難、又将来に対する不安に立ち向かって来ました。日本の歴史の中でも遣隋使、遣唐使の時代から隋や唐に渡り、彼の地で病に倒れ、祖国の地を踏むことなく眠る人、歴史に痕跡を留めることなく忘れ去られた多くの人がいます。いつの世も国費留学生は恵まれた存在であり、多数の苦闘する私費留学生がいました。

現在は交通機関、通信手段の発達により、時間的にも経済的にも、かつて隣村を訪問するのと同じような時間間隔、情報感覚で留学、海外生活、海外赴任をする事が可能となり容易なものとなりました。国家間、各文化圏間の相違も少なくなったとは言え、慣れ親しんだ郷里を離れ生活をする若者の孤独、夢、野心、家族の期待があります。その一面について紹介します。

070908-佐々木宛SIAOBからの通信:指導教授から解雇命令を受けた同僚留学生
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佐々木インターナショナルアカデミー国際交渉訓練写真

佐々木インターナショナルアカデミー国際交渉訓練写真

思いは皆さんとともにあり、私は明日2009年最後の講演会を以下の通り開催します。

12月30日1-3時(日本語講演)
21世紀に必要な人材と英語教育
佐々木 賢治
参加費2千円:要予約

しかし、多くの人にとっては海外留学は未だに願いであり、海外留学者は未だに羨ましい存在です。一報戴ければ皆さんにも回覧いたしますので近況報告を下さい。それでは良いお年を。

佐々木 賢治
SIA Inc. Sasaki International Academy

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