2010.10.08

三猿追放:読めザル、聞けザル、話せザル

三猿追放:読めザル、聞けザル、話せザル

101007SIA情報:ノーベル賞に示される国際世論と世界経済
再送 101006SIA情報「日中首脳会談に見る国際交渉の危険性」、菅首相の失態

お早う御座います。SIAの佐々木です。といっても通常業務処理に時間を奪われ朝書き始めたメールが仕上がったのは20時過ぎとなってしまいました。

昨日10月6日の二人(鈴木章氏、根岸英一氏)の日本人のノーベル賞受賞、久しぶりに日本が喜びに沸いた。今年の今後のノーベル賞発表の日程は10月7日文学賞、8日平和賞、来週初めには経済学賞となっている。文学賞候補に村上春樹氏の名前が上っている様であるが、私が特に注目しているのは今年の平和賞と経済学賞である。

この点に言及される前に、ノーベル賞について一言。ノーベル賞も人が人を選ぶ行為であり、しかも死者には与えられない。当然選考選時点においての選考委員会の認識に委ねられる。このために実際の業績もさることながら、候補者の人脈、活躍、所属した大学、研究機関も多分に影響する。例えば今年の2名の日本人受賞者はパデュー大学に繋がり、又2008年の南部陽一郎氏(シカゴ大学)と実力+影響力の強い大学に関係する人々である。因みにわずか16年の歴史しか無い佐々木インターナショナルアカデミーであるが、指導したそのOBや指導生徒の中にはシカゴ大学、パデュー大学大学院(ビジネススクール)卒業生がいる。(偶々であるが、OBの両校のMBA取得者二人にはある大学で私が担当している国際社会の1日講師として協力戴いた実績もある。)

やはり海外留学の際、実力で入学可能な大学の中からそういった大学の持つ政治力や将来性も考慮した大学選びが必要である。この意味では、世界各国の大学、大学院選びについては私共は自信を持っているが、間違った情報に振り回される人が多いのが悩みの種である。佐々木インターナショナルアカデミーも創立、開校以来17年目に入った。若者の内向き志向が叫ばれる中、決意を新に世界を目指す人材育成に力を注ぎたい。さて本題に戻る。

今後の注目は8日の平和賞であり、来週初めの経済学賞で誰が選ばれるか?
この二つの賞はこれまで時代、世界の世論、認識を反映する事が歴史的に多いからである。平和賞については中国外務省がノルウェー・ノーベル賞委員会に圧力を掛けた事実が公にされた事が示す様に、中国の民主活動家で現在中国政府により拘束され服役中の劉暁波氏(54)に与えられる可能性が強い。私は先ず間違いなく授与されると見ている。

経済学賞については経済学の動向と社会への直接的影響力をどう見るかといった視点で例年着目しているが、今年はこの経済学賞候補者にプリンストン大学の清滝信宏教授の名が挙がっていると伝えられている。因みに清滝教授は、マクロ経済学が専門で、「清滝・ライトモデル」として知られる方である。日本人として欲目かもしれないがそろそろ日本人ノーベル経済学賞受賞者が出ても良い時期と期待している。


101006SIA情報「日中首脳会談に見る国際交渉の危険性」、菅首相の失態
10月5日未明ブリュッセルで行なわれ大々的に日本国内で報道された日中首脳会談を例に安易な国際交渉の危険性について一言。

尖閣諸島沖での中国漁船船長逮捕に端を発した日中関係悪化打開を名目に開催されたが、この開催に至る経緯(菅首相のASEM(アジア欧州会議)への急遽出席決定、細野氏訪中、その他)を見ても非が何れにあるか逆転した様な印象を世界に与え、衝突ビデオの公開のタイミングを失した結果公明党の山口氏等は公開禁止(公開先送り)に動き出している。

SIA評論で既に触れ、又10月2日開催の第100回21世紀問題研究会「尖閣諸島沖中国漁船船長逮捕と日中政府の対応」(講師 三好正弘愛知大学名誉教授) でも歴史的経緯と外交的問題を指摘して来たが、今回の首脳会談で非常に危惧される過ちを菅首相は行なった。

菅首相は日本側中国語通訳なしで温家宝首相と会談した事である。菅首相は中国語が出来るとは聞いて言いなので同席した通訳は中国側通訳である。仮に菅氏が中国語ができるとしてもこういった会談を中国語で行なうべきではない。実に愚かな対応である。日本の企業でも同様な過ちを契約交渉等で行なっている事が多い。企業規模に関わら無いが、特に中小企業ではその傾向が強く、先方の通訳にただ乗りして交渉を進め結果的に甚大な被害を受けた企業が多い。一民間企業であれば、最悪でもその企業の倒産で済むが、国としては実にお粗末な対応である。中国側に日本人通訳の同席を拒否され、それを条件に会談となったのか、あるいは市民活動家出身の菅氏の資質の問題か、外務省の失態か? 新たな不安を感じている。

(上記、「101006SIA情報「日中首脳会談に見る国際交渉の危険性」、菅首相の失態」はSIAの翻訳、通訳、ビジネスのために言及したのではありませんので誤解無き様願います。SIA 佐々木)

佐々木 賢治
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