2011.03.14

名古屋商工会議所 那古野2010年10月号(大) 国際ビジネスのコンビニ、翻訳、通訳、語学教育のご相談は国際ビジネスのプロフェッショナルハウスSIA

名古屋商工会議所 那古野2010年10月号(大) 国際ビジネスのコンビニ、翻訳、通訳、語学教育のご相談は国際ビジネスのプロフェッショナルハウスSIA

SIAの佐々木です。金曜日3月11日東北関東大地震発生(午後2時46分)以降、継続的にSIA評論購読者や顧問先以外の方々にも、情報を公開し発送しています。本日のこの記事も同様に公開で送ります。転送いただいて構いませんが、その際はCcをSIAにも入れて下さい。


110314SIA評論:東北関東大震災とリスク管理、危機発生後の重点対策
1万人を超える行方不明者救済対策と東電原発問題


定期購読者には、以下末尾引用部分も含め昨日3月13日送付済みの記事と重複し恐縮ですが、流れを理解戴くため一部繰返しから始めます。

東京電力福島第一原発についての報道は、3月11日以降の被災状況、行方不明者(1万人を越えている)状況下では、本末転倒の騒ぎすぎ、優先順位を間違えた行為、報道である。

原子力発電所は、停止時点で核兵器の様な連鎖反応は既に停止しており、放射能汚染物質が空中に飛散する事があっても、その人命そのものへの影響は限定的である事は、少し核反応、核兵器の知識を持っていれば自明な事である。

今回の事故が原子力発電所が停止せず、制御棒(中性子をよく吸収して核分裂を抑える能力が高いとされるカドミウムの合金、炭化ホウ素、ハフニウムなどで一般的に作られている。)の核燃料への投入が上手く行かなかった場合は、深刻な事態であるが、今回はそうではない。

3月12日、13日のテレビ報道、新聞報道を見ると、政府もマスコミも、その情報以外には情報源の無い大方の大衆は、原発問題にすっかり心を奪われ、被災者、行方不明者への対策が二次的になった面がある。しかし、行方不明者は1万人を超えており、その方々の探索、救援策が、この結果一部にしろないがしろにされたとすればことは重大である。

日本のマスコミが騒ぎ、又欧米のメディアがそれに呼応し騒ぐ、その海外メディアの騒ぎに呼応して又騒ぐ日本のメディアとうろたえる政府関係者。これこそ連鎖反応、Chain Reactionの恐怖である。昨日も触れたように海外メディアとしては新しい新奇な事象、又自国への学習効果として取り上げるのは当然であるが、その時点で日本の抱えている山積みする大震災後の対策優先順位は自ずから違う。

残念ながら、マスメディアにその人材が無く、それゆえに絶叫する。核に対する長年の誤解と政治的歪曲によって蓄積された不安に火が付き、爆発点に達した趣がある。ここで冷静に考えるべきは、これほど騒いでいるにもかかわらず、福島原発での放射能汚染による死者は未だ出ていない事である。その間1万を超える方々が亡くなり、行方不明である。

その行方不明の人数すら、3月13日に至るまでまともに報道できなかった日本のメディア、政府機関。能力の限界である。

一般的に、今回の様な大地震等、不測の事態において、その全体像を掴む事は至難である。しかし、国、地方自治体等政府機関であれば各地方自治体、警察組織、更には今民営化されているが郵便局のネットワークで短期間に荒掴み出来ないはずは無い。マスメディアも元々テレビ局にはその能力は無いが、新聞社は各新聞社の支局、販売店網を通じ荒掴み出来たはずである。テレビも才能ある人さえいればチャーターした飛行機からの撮影から荒掴み出来たと私は見ているが。

さて原発に戻ると、想定外の事態で電源が無くなり、モーターが作動せず等の説明に時間を取られている場面を記者会見で幾度も見た。そもそも、戦争状態、テロ攻撃の場合は攻撃側は意図的にそういった事態を作り出す。究極的危機対策とは、あらゆる駆動部分に不測の事態が生じても、重力を使った対策であれば可能である。こうった想定に基づく設計思想、危機管理が不可欠である。

さてもう一度被災者、行方不明者に戻る。二日もたって突如行方不明者の数が1万を超える、あるいは2万と報道された。私が3月13日朝調べた3月13日朝刊紙面は各紙(中日、日経、朝日、毎日、読売)共に全ての一面トップ見出しは福島原発爆発であった。この爆発事態は3月12日午後3時36分発生であり、それもほとんどがテレビ画面の写真掲載である。既に一日近く経過した情報である。残念ながら、今我々はこの程度の能力のメディアに曝されている。この汚染は少々の放射線物質による汚染よりも実は深刻な問題である。なぜならこういった情報は社会の木鐸(もくたく)を自称する人々により撒き散らされ、単に半径20kmの領域だけでなく、日本全国に撒き散らされ、世界に飛散するからである。

ではこういった中、こういった危機的状況の中で一般民間人、民間機関において対策は皆無か? コンビニチェーン等のネットワークを駆使すれば、荒掴みで来たはずである。今回の状況から通信手段の途絶を言い逃れとする関係者もいるが、連絡の途絶、途絶えた地域は何かが起こっているのであり、又それに備えた通信対策を練るのが国、大企業の責任である。その意味において、電波を独占する各電話会社(NTT、KDDI、ソフトバンク)、並びにテレビ局の責任は実に重い物がある。(こういった環境の中、小さなSIAですら一部ではあるがどの電話会社が一番脆弱であるか、福島、仙台を初めとする地域がどういった状態か、ある程度把握できていた。各地元メディアが把握できないはずは100%有り得ない。)

分析力と、大局を理解した時には残酷と見られかねない優先順位を付けた対策がこういった時こそ、必要とされる。

私共の、昨日のメールにも既に述べている様に、危機管理において重要な事は、「イタズラに時間を費やし後手に回る事無く、時間を掛けた最善(The best without any fault)を目指すのではなく、置かれた状況の中で迅速に少しでも良い事を行う(Better in quick action)、勇気と行動力(Courage with action)」である。

そういった意味で、今大事な事は一人一人が、又各企業できる事から行っている事である。大学関係者や評論家に多い「絵に描いた完全を求める批評は私共の関係者であれば、馬鹿でも出来る」と叱咤し、昨日より微々たる力であるが、我々では大震災に関しボランティア翻訳者を各国言語で求め活動を始めている。その一部は、SIAのブログにも掲載している。http://sia-nagoya.com/index.phpを参考に願えれば幸いである。上述はマスコミ批判が本位ではない、期待するがゆえの、その能力、機能を使いきれないマスコミの現状に対する苦言に過ぎない。(佐々木 賢治)以上。

追伸:以下、3月14日のワシントンポスト記事の後、昨日の通信の一部を掲載しています。そこでも述べている様に、米国を中心とする欧米、その他海外メディアが原発に着目するのはそこからの教訓を得るため当然であるが、そのリスクを勘案すると3月11日来の日本最重点施策は被災者、万を越える行方不明者であると思う。

Sent: Monday, March 14, 2011 11:49 AM
Subject: Breaking News: Officials believe a hydrogen explosion occurred at Japanese plant

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Breaking News Alert: Officials believe a hydrogen explosion occurred at Japanese plant
March 13, 2011 10:43:09 PM
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Nuclear officials believe a hydrogen explosion has occurred at stricken Fukushima Daiichi plant. A massive column of smoke was seen belching from the plant’s No. 3 unit, the Associated Press reports. There's no information yet on the extent of damage or whether the containment vessel was damaged.


----- Original Message -----
From: SIA Inc.
Cc: ()SIA Inc.: Sasaki International Academy
Sent: Sunday, March 13, 2011 8:50 PM
Subject: 110313-7-SIA情報: Fw: Today's Headlines: Japanese Scramble to Avert Meltdowns as Nuclear Crisis Deepens After Quake

各位:

以下、ニューヨークタイムズの記事を参考に送ります。

既に、海外メディアから見ると、原子力発電所問題が大きく取り上げられています。この理由は、海外から見ると「?自国の教訓として原子力発電は多いに興味がある、?日本国内の報道姿勢、政治化の対応」もあり大きく取り上げられています。しかし、SIAで既に報告している通り、この問題は現状の被災状況、技術的対応等から、以下の様に考えています。

Update of the earthquake news and Request of translation into your own languages for your people and the world! [SIA Inc.: Sasaki International Academy, Nagoya Jap]

As of 6 PM, March 13th more than 10,000 missing people, some sources say 20,000 or more, is more serious issue than the issue of Nuclear plants from my point of view, because I have strong confidence it will be settled, though it is very serious issue too.

今現在の日本の不幸は、今置かれた状況の中で優先順位、重点課題について政治家、マスメディアも含め混乱が見られ、技術的理解、大局的優先順位の理解が乏しいことにあります。

旧来の日本の伝統的な地震に対する考え方の一つに、「地震は天の統治者に対する怒りの表明」との考えがあります。今回の一連の動きを見ると、岩手、宮城の被災者への支援を全力で尽くす事は必要不可欠ですが、同時にこういった側面から日本社会を見ることも重要と思います。

危機管理において重要な事は、イタズラに時間を費やし後手に回る事無く、時間を掛けた最善(The best without any fault)を目指すのではなく、置かれた状況の中で迅速に少しでも良い事を行う(Better in quick action)、勇気と行動力(Courage with action)です。そういった意味で、現在SIAでは、ボランティア翻訳者を各国言語で求めています。是非協力下さい。 佐々木


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