2011.05.26

名古屋商工会議所 那古野2011年4月号(大) 国際ビジネスのコンビニ、翻訳、通訳、語学教育のご相談は国際ビジネスのプロフェッショナルハウスSIA

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110523-SIA評論「2011-2020年の世界と日本 第六回:福島原発事故とエネルギー」

SIAの佐々木です。本日5月26日午後4時のNHKニュースで最近国会でも取り上げられ物議を醸していた問題について「福島第一原発一号機への海水注入の中断は無かった」との東京電力の公式発表が報道されました。意図的にリークする人々がいるのか、混乱の中錯綜しているのか? 情報に振り回され、振り回しているマスメディア、政治家?

情報選択、分析の知性と精度が重要です。

参考に2011年5月23日号SIA評論「2011-2020年の世界と日本 第六回:福島原発事故とエネルギー」の前半を公開しますのでご覧下さい。この記事はSIA評論購読者には既に全文配布済みの記事の内の前半部分です。3月11日以降、皆さんに連絡しました通り東北地震津波、福島原発問題の重要性、公共性から公共サービスとして無料で一部記事を公開中です。講読希望(年会費6千円)の方はSIAまで連絡下さい。

110523-SIA評論「2011-2020年の世界と日本 第六回:福島原発事故とエネルギー」(前半:歴史に学べ、今必要な事! 賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ)、(後半:エネルギー、生命の歴史! 危機に対処するには原理原則! )

3月11日の大震災以来、既に遠の昔に2ヶ月が過ぎ、人の噂も75日の節目を迎えようとしている。この間、福島第一原子力発電所問題は情報が錯綜、更に政治的思惑を含み飛交う情報や政府。東京電力の情報開示の遅れもあり混乱に拍車を掛けてきた。各関係者の各発言時期と内容を整理、一覧可能にしなければ事の真実が不明なだけでなく、政治家、マスメディア、“専門家”各氏の発言の信頼性を評価することすら困難な情況を呈している。一体誰を信頼したら良いのか?多くの国民が抱く実感である。

このため、3月の地震発生以来、特に先月述べて来た各論点を一部再整理し、引用しながら話を始める。先月(4月21日筆)の記事で「福島第一原子力発電所を巡る東京電力の対応、政界の迷走、職業政治家の目に余る水面下での足の引っ張り合いを多くの国民は苦々しい思いで見つめて来たと思う。」と述べたが、皆さんの現在の気持ちは如何か?

この2ヶ月の拙稿で、「地震発生、福島原発問題を過大評価することにより二大政党合併話まで飛び出した。大政翼賛会、翼賛選挙を髣髴させる動きである。」と指摘した時は同意戴けなかったも知れないが、今や多くの読者は「政党合併とは歴史を愚弄する動きである」との認識を共有戴けると思う。「一時的現象に惑わされるのは人の性」である。それを乗り越えるには知性と強い意志を持たざるを得ない。

「歴史に学べ! 今必要な事!」として「この程度の被害で「国難を叫ぶ」ようでは元々日本は滅ぶべき国」と述べた点を記憶戴いていれば、感謝したい。その中の一節を踏襲しつつ、敷衍して論を進める。

「今回の惨事の十倍、百倍を越える多くの不幸、国難を乗り越えて来た日本の国民性、人的資源、国力」を信頼すれば、「売り物の愛国心を振り翳して叫んでいるに過ぎない輩」を容易に識別できる。「日本の底力を信頼し自信を持って現実を冷静に見極め、再建、建設へ向けた施策を進める事」である。その主体となるべきは「イタズラな復興援助ではなく日本社会の活力、競争原理を生かした施策」である。しかし「今回の惨状をもたらした政治、社会の欠落」に目をつぶってはならない。「壊れた建物、堤防の決壊を初めとし、多くの人命を奪い被害を拡大させた諸施設、施策」を徹底的に洗い出し、「これまでの公共工事」の是非、再吟味をする事である。

この二ヵ月半、果たしてこういった努力は充分なされているのか? 国会討論、マスメディア(新聞、テレビ、週刊誌等)のニュース報道、及び報道姿勢を見ているとイササカ不安になる。しかし、マスメディアに登場し声高に主張する人々と黙々と地道な業務をこなして行く人々の落差も日本の社会の現実の一面であり、世界の現実である。某国大統領がサイレント・マジョリティーとも呼んだ、健全な大衆の声なき声を可能な限り代弁し、主張を続けて行くのも私の責任と思う。

今回の震災で大変な被害を受け、2万5千人前後の人命を失った。しかし、何時までも立ち竦むだけでなく、事態を冷静に見て行くことも指導者には必要である。「関東大震災では当時の人口の0.2%、10万5千人の人命を失った。今回の地震では0.02%の人命を失ったにすぎない。無くなった方々にとっては唯一の命。肉親、知人にとってはかけがえの無い命。慟哭に耐えないことは百も承知であるが、これにより日本が国難に陥るかと言えば、それはあり得ない。」既に二ヶ月半が経過している。この間震災以外の理由により25万人前後の人々が亡くなっている。日本の年間死者数は2010年119万4千人(前年比5万2千人増)。高齢化により2011年はその数が更に増えることは間違いない。月10万人が亡くなっていると見て間違いない。私事となるが、私も生母を5月1日亡くし、夜行バスで帰省し5月3日の葬儀に参列した。亡くなった方々への最高の弔い、生き残った者の任務は、現実に立ち向かい新しい生活を切開く事である。

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と述べたが、実際には中々に難しい。経験に学ぶ事すら出来ない事が多く、ましてや「歴史に学ぶ」とは「語り伝えられる歴史」に学ぶ事では必ずしも無い。歴史を掘り起こし、公には語られる事のなかった歴史から学ぶ事も重要である。

歴史の転換点においては、それまで教え語られて来た歴史が実は旧来の考え方を守り維持するためにのみその存在意義があった事が白日の下に曝される事も実に多い。否、実際には歴史的転換点とは、歴史観を変える時期、そのものである。では我々は変革期において何を指針として道を歩み、進めば良いのか?
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以上前半。後半は 「危機に対処するには原理原則」、「エネルギー、生命の歴史:その宿命と現実」と続きます。尚、内容に対するご意見は大歓迎ですが、質問に対する回答は購読者限定ですので了解下さい。


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