2011.06.02

名古屋商工会議所 那古野2011年4月号(大) 国際ビジネスのコンビニ、翻訳、通訳、語学教育のご相談は国際ビジネスのプロフェッショナルハウスSIA

名古屋商工会議所 那古野2011年4月号(大) 国際ビジネスのコンビニ、翻訳、通訳、語学教育のご相談は国際ビジネスのプロフェッショナルハウスSIA

110601-SIA評論:小沢一郎、なぜ政治家は権力闘争に走るか?寄稿 宇田司郎

SIAの佐々木です。今夕、自公両党が内閣不信決議案提出の報を受け、SIA評論の定期寄稿者宇田司郎氏より、記事「110601-SIA評論:小沢一郎、なぜ政治家は権力闘争に走るか?」が届きました。民間企業が、こういった政争、派閥争いに終始していれば、カネボウ、JAL同様、倒産は間違いなく、かっての日産自動車の停滞も企業内の派閥争いにあったと言われます。3月11日以降の日本の状況、及びその寄稿記事内容を判断し、SIA評論会員以外にも公開することに致します。ご意見がありましたらSIAへお寄せ下さい。

************************
110601-SIA評論:小沢一郎、なぜ政治家は権力闘争に走るか?
寄稿 宇田司郎


本日、6月1日夕刻自民、公明両党は衆院に内閣不信任決議案を共同提出する予定である。大義名分は「東日本大震災の復旧・復興の遅れや東京電力福島第1原発事故での不手際」をその理由としている。

しかし、何処をどう直すという具体案は見えて来ない。小沢一郎氏は相変わらず、公約遵守を錦の御旗に倒閣に動いている。5月31日にはムーディーズの日本国債格付引下げ検討を公表したこの厳しい日本の財政事情の中、公約遵守を叫んでいる。

理念無き政争:大義と民主主義
自民、公明両党も小沢一郎氏グループの協力なくしては内閣不信任決議案可決できない事は百も承知。小沢氏の主張する2年前の衆議院選挙公約遵守は、自公両党の政策と相容れない事は小沢グループ、自公両党関係者はお互いにこれまた百も承知。こういった事実を冷静に積み上げて行くと内閣不信任決議案を仕掛け同調するグループが百も承知の事例が少なくとも後6つはあり、それを総合すると「嘘八百」となるのではと思わず苦笑せざるを得ない。私も、既に40年に渡り、様々なペンネームでもいろいろと文を公にして来た人間であるが、これ程の田舎芝居を見た事は無い。結論が明らかで議論が出来ない。

自公両党は、不信任案が否決されれば、菅内閣を支持するのか? 少なくともしばらくは菅内閣に思いのまま自由に「東日本大震災の復旧・復興、東京電力福島第1原発事故処理」を推進させるしかない。
片や、小沢氏。なぜここまで焦るのか?これまで、3月11日以降マスメディアで伝えられるその発言を見ても色々な形で菅内閣の施策遂行を妨害して来た事は明らかであるので、一部の国民が不愉快な思いを募らせている小沢氏。その他、筆者などに内々に届く小沢氏周辺関係者経由伝わる各種情報から類推しても自らの政治生命に対する危機感のみがあり、国、国民への思いは感じられない。

その小沢氏と自公は裏で連携していると思われる。しかし、福田、小沢会談(2007年10月30日、11月2日の福田首相(当時)と小沢一郎民主党代表による自民、民主の連立政権交渉、密約)の結果からも明らかな様に、小沢氏は自らが困窮すると密約に走る傾向のある政治家である。(筆者の110306-SIA評論:名古屋市議選と日本政治(宇田司郎)を参考に願いたい。) この時も結果的に、その後の動きとしては、お互いに騙し合う様な結果となっている。

小沢氏は公約尊重を唱え、民主主義の衣を纏っているが、こういった国民不在の密約政治を果たして国民が許すのかというのが一つの疑問。果たして、真の信頼関係、政策的一致が小沢氏と自公両党に存在するのかが第二の疑問。お互いが権力を手中にせんとの策謀の結果であるとすれば、どの時点でお互いが相手を切り捨てるのかが第三の疑問。小沢氏は、いつも未熟な若手議員や二世議員、更には本来の政治姿勢とは相容れぬと思われる日教組を初めとする、左翼系、あるいは労働組合系議員を支持基盤としているが、なぜか?かって腹心とされる人々が次々と去って行くのはなぜか?実に疑問の尽きない政治家である。18年前1993年5月20日に小沢氏が出版した「日本改造計画」、そこで述べた理念と実際の彼の政治行動は似て非なるものである。自らの書なのか、何のためにこの本を世に出したのか?

なぜ政治家は権謀術数に走り、国家の危機を省みず、自らの権力のみを求めるのか?
理由は至極明快である。何も持たずして国家権力の予算、官僚機構を我が手に治め、政敵を手中の力を借りて抹殺する事すら可能だからである。ここが一般社会、ビジネス社会とは大いに異なる点である。それなりの自らの力(経済的合理性)と努力(犠牲)と貢献(反対給付)が無ければ、一般社会では誰一人、その存在を認められることは無い。ましてや長期に渡り自らの立場を維持する事は不可能である。資産家、あるいは資産家の無能な跡継ぎでも、その資産を浪費し尽くしてしまえばお払い箱である。しかし、劣悪なる政治制度の下では、政治権力そのものが、富と権力を自己増殖させ、国民に圧制を強いる事により長期政権を維持する多くの事例を我々は歴史上目撃している。現在日本の長期停滞の一因は二世三世議員の跋扈と族議員の権力マシンにある事は多くの識者、国民が指摘し感じる通りである。

果たして小沢という政治家には何処にその理念、目標があるのか? 長年調べ研究して来たが少なくとも筆者には見えない。調べれば調べるほどに、ただ賄賂の噂と公共工事に纏わる不正、飽くなき権力への執着心、又彼のその権力、豊富な資金力により支えられている一部政治家との関係のみがますます目に付いて来る不思議な政治家である。(宇田司郎筆2011年6月1日:編集発行人 佐々木賢治)
************************


SIAのモットー:教育方針

SIAのモットー:教育方針

佐々木 賢治
SIA Inc. Sasaki International Academy
ちょっと困ったときの国際ビジネス、翻訳、通訳、語学教育のご相談は
国際ビジネスのコンビニ、プロフェッショナルハウスSIA!
佐々木インターナショナルアカデミーへ!
********************
国際ビジネス、語学のプロフェッショナルハウス
(株)SIA:佐々木インターナショナルアカデミー
〒450-0002
名古屋市中村区名駅3丁目23-6
第二千福ビル2階
052-566-5526, Fax & Tel 052-566-5528
siabest@sun-inet.or.jp
http://www.sasaki-international-academy.com/
★ 語学教育、翻訳・通訳、国際ビジネスはSIA
********************



PHOTO

RSS2.0

login

a-blog cms