2012.08.14

オリンピック総評「金メダル数誤算の原因:柔道と体操」、
「着目した日本人の活躍:井村雅代中国チームコーチと国内マイナー競技選手」


自らは何ら努力する事無く、無責任な議論をする事を常々戒めとしていますが、「オリンピックに思う」と題し少し筆を遊ばせて来たので、総評を行い締めくくります。


ロンドンオリンピックの金メダル目標達成度合い考査を各競技団体について行えば、責任は柔道と体操にある。柔道、体操でそれぞれ三つずつ金を上積みしていたら13個の金となり、目標の15個にかなり近い数字となる。残念ながら柔道、体操の不信で目標の半分にも達しなかった。その不振の要因についてはSIA評論で7月31日体操、8月1日柔道について指摘(以下引用)していますので参考に願います。


もし、柔道、体操が関係者想定どおりの活躍であれば、ロンドンでの金メダル数ランキングで米中英露に続く、5大国の一つとなる。以下にランキングを表示していますのでご覧戴きたい。(韓国を長年注目して観察している私としては、その狭隘なナショナリズムと表向きの反日姿勢については韓国の今後のために指摘したい事は多々あるが、ロンドンの競技実績については評価に値する。)

私が一番着目したロンドンオリンピックでの日本人の活躍は「女子シンクロナイズドスイミングで中国を躍進させた井村雅代さん」と「日本国内の人気ではマイナーとされる競技関係者」である。井村さんの国境を越えた活躍は、今後の日本のコーチ像を大きく変えるきっかけとなればと願っているが、差し当たり可能であれば日本チームの建て直しに手腕を発揮戴きたいものです。

ボクシング、レスリングを初め、私を含め多くの門外漢には、予想外の大活躍をした競技が多数あった。これは女子サッカーの副次効果であるかも知れない。国際大会での活躍が如何に競技普及のために重要であるか実証した女子サッカーの2011年7月17日の世界大会での優勝。こういった実例があると国内的には人気の乏しいマイナー競技の関係者にとっても大変な励みとなる。各選手も単に自分自身の名誉と名声だけではない、その競技への愛着と関係者への感謝を示す絶好の機会である。

華やかな桧舞台での活躍の裏では、手弁当、交通費持ち出しで競技者を支え指導している各関係者、練習場所、試合会場確保等厳しい競技環境の中お互い支え合いながら切磋琢磨している競技者。

「花を愛でる時、その花を育てた人を思う人は少ないと言われているが、本当に花を知る人はその花を育てた人を思う」とは、私の恩師の言葉です。スポーツだけに留まらず各分野、各業界、各研究分野で全く同様な事が言えます。それぞれの分野で人知れず努力されている皆さんの活躍と健闘を祈ります。

獲得メダルランキング
順位 国名 金メダル 銀メダル 銅メダル 合計
1 米国 46 29 29 104
2 中国 38 27 22 87
3 英国 29 17 19 65
4 ロシア 24 25 33 82
5 韓国 13 8 7 28

SIA評論バックナンバー引用:

120801追伸: 120731-SIA評論:オリンピックに思う

世界のレベルが上がり「日本柔道」、「ヨーロッパ柔道」といった差を感じなくなりました。個人差を感じるだけです。諸外国の選手にも日本で言う正統派の選手が増え、試合態度も日本選手よりも素晴らしい選手が増えています。国として柔道のメダルを初めて手にする国の選手も多く、それだけ、柔道が世界的に認知された事になります。


同時に「日本の柔道関係者は考え方を見直す必要があるのでは」と素人ながら考えさせられる事例を多く目にしました。金メダルは取ったものの、柔道女子57キロ級の松本薫選手の決勝の試合をテレビで観戦していて「試合中あれほどコーチの指示を仰いでいては、相手が競技中の相手選手の心理的間隙を付ける選手であれば危ない」と危惧しました。

120731-SIA情報:オリンピックに思う、

内村航平選手の「最初、電光掲示板に4位と掲示されて、言葉も出なかった。今まで何をやってきたのだろうという思いが込み上げた。4位でも2位でも、僕はあまり変わらなかったと思う」の発言。この発言はない。金に拘りがある余りの発言と思うが、各国選手、各選手のことを考えれば、自らの思いは別として発言してはならない言葉である。大変酷な言い方ではあるが、今回の体操男子の前評判と結果はこういった発言に表れた「態度」にあると思う。
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以上。佐々木

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