2011.11.03

SIA三猿の教え

SIA三猿の教え

111103-SIA情報:騒ぎ過ぎる放射線問題:無知と勇気の欠如

11月主な公開講演会:
5日急成長中のインド、中国と日本 Dr. Justin Paul
12日チェルノブイリ、広島に学ぶ放射線被曝と健康、佐藤幸男氏
19日今後の世界経済動きと円高(仮題) 水谷研治氏


111103-SIA情報:騒ぎすぎる放射線問題:無知と勇気の欠如
「些細な取るに足らぬ、必要も無い事で騒ぎ過ぎ、憂慮すべき事を無視しがちなのは世の常であり、無知に由来する。」とある人の卓見である。私も常々この言葉を肝に銘じている積りだが、その時は解らぬ凡夫の情け無さ、反省頻(しき)りである。ただし、反省ばかりでは消極的となり、気も失せるので時には居直りも一方かと思う。個人的にはそこまでの話である。

しかし、社会的な問題、社会自体が「些細な取るに足らぬ、必要も無い事で騒ぎ過ぎ、憂慮すべき事を無視」となると事態は憂慮すべき事態となる。東京都内で起きた公園近くの民家下や、舗装下の放射源問題、騒ぎすぎている。福島原発のキセノン、再臨海問題、報道も実に怪しいものである。一連の騒動は放射線への無知に由来しているが、狼少年の話を思わず、思い出した。

SIAでは英語教育でも先人の叡智から学ばせる目的で、基礎(小中高生)、初心者用英語教材としてイソップ物語を使用している。その中に、狼少年(The Boy Who Cried Wolf)の話がある。ここで狼少年と同じだと述べれば、大方の人は「嘘(うそ)つき少年」と思われるであろうが、私のところで使用している英語版では話が異なる。臆病者への戒めの話である。その物語の最後に語られる、その少年の父が残したとされる少年の墓標に刻まれた一文とは「影におびえて狼が来たと叫ぶ人は、本当に狼が来た時、誰も助けに来てくれない」という教訓である。

英語学習者の参考に英文を記すと"If people cry 'wolf' for shadows, nobody will hurry to help them when a hungry wolf really comes along"となっている。イソップ物語も、日本の猿蟹合戦同様に、時代、地域によって様々な話が伝わっている。英語圏でも日本の狼少年と同じ話も伝わっている。

しかし、この狼少年の話は今の日本社会を見、反省する上で象徴的である。日本社会は安易な正直さや表向きの正義が叫ばれるばかりで、時に必要な勇気を鼓舞し、勇気の必要性を奨励する話が余りに欠如している。それ自体社会的欠陥である。最近ではスイスの報告書も指摘したと伝えられる様に、福島原発も海水投入の決断、蛮勇の欠如が一連の問題へと繋がっている。SIAでは当初よりその時点で可能であった海水の早期注入を指摘し続けて来ただけに実に残念な思いである。東京電力内で、可能であった早期の海水注入を何をおいても断行する勇気を持った人材がいなかった。今になって、東京電力はお公家さんの集団でそういった、蛮勇を求める事はそもそも不可能であるといった、評論家の話は聞きたくは無い。(以上)

こういった放射線への無知を克服し、同様に今日本が直面する問題に対処するため、以下の講座を公開とします。

11月5日午後1時-2時半 第750回SIA国際フォーラム兼経済フォーラム
急成長中のインド、中国と日本 (英語講演:通訳付)
Dr. Justin Paul

11月12日午後6時-7時半 第111回21世紀問題研究会
チェルノブイリ、広島に学ぶ放射線被曝と健康
佐藤 幸男広島大学名誉教授、元同大原爆放射能医学研究所所長

11月19日午後6時-8時 SIA経済フォーラム兼名古屋経営フォーラム
今後の世界経済動きと円高(仮題) 水谷研治氏


佐々木 賢治
SIA Inc.: Sasaki International Academy

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2011年10月11日日経広告の一部

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