2013.09.15

2013年度後期プロジェクトへの対応と経済予測
9月28日18-19時半SIA経済フォーラム
アベノミックスと消費税引上げ:講師 水谷研治氏
オリックス宮内会長私の履歴書9月13日記事ご参考


以下は2013年9月13日送信SIA情報を公開します。SIA情報はSIAが定期的に発信する情報(年間送信量2、100円)です。定期受信希望の方は連絡下さい。SIA評論年間購読料は6,300円です。


2013年9月13日 SIAの佐々木です。早くも週明けから9月後半。相変わらず暑い日が続きますが、季節は着実に変化しています。

10月以降のプロジェクト相談がありましたら見積も含め対応しますので連絡下さい。(SIAでは気象予報士の今夏、先週の名古屋大雨の報告を希望者に配布します。希望者は連絡下さい。)


本日9月13日SIAの関係者がマレーシアの実状視察のため出掛けました。敬老の日、秋分の日を有効活用した10日間の現地訪問です。

IMF、世銀、各国の国家統計、各種調査期間の分析も容易に入手可能です。経済統計を分析し現状と隠れた兆候を予見する事はこれまでも顧客の要請を受け行って来ました。しかし、こういった統計情報は誰でも入手でき、ある前提、仮説に立ち集計された古いデータです。

直近の状況を把握するには、現地の銀行窓口での金利水準、小売店店頭の商品、庶民レベルでの生活水準と個別物価を観察する事が重要です。こういった調査を、各国現地在住の関係者経由入手するだけでなく、現地訪問し見て来ると、「犬も歩けば棒に当たる」の諺通り、面白い発見、ヒントが得られます。

海外ビジネス戦略、人材教育・採用戦略も翻訳、通訳、語学教育、各国語デザイン・印刷同様利用下さい。


オリックス宮内会長、私の履歴書9月13日記事
先日言及しましたオリックス宮内会長の私の履歴書第12回目、本日9月13日の記事も上場についての話しは多くの方にとって大変参考になると思います。一読下さい。その主要部分は以下の所です。

「上場価格は出来るだけ安く設定し、初値がそれを上回るようにし、その後も株価が上がり続けるようにしたいのです」と証券会社に吹き込まれたとおりに話すと、彼は怒った。

因みに私は金融理論をシカゴ大学ビジネススクールで学び、4大証券の一つで上場も含めた引受を行い、地元名古屋企業の担当役員として店頭公開を実現した経験がありますが、1989年日本に米国から10年ぶりに帰国し驚いたのはこういった株式理論、株価理論から乖離した日本の株式市場、金融市場の現実でした。

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代表 佐々木 賢治 090-6464-5526(Softbank)
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052-566-5526, skype: sia_inc
Fax 052-566-5528
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2013.08.08

8月11-18日翻訳、通訳、ビジネス相談、語学教育
対応:この期間予約無しの特急対応は不可
8月11-17日TOEFL, TOEIC、英語個別集中講座

8月10、17、24日公開講座;昭和20年8月特集


10日13時-第842回SIA国際フォーラム:英語講演
従軍慰安婦問題:誤解と事実

10日18時-SIA土曜塾:
「朝鮮半島に夢を求めた日独の男たち」


毎年8月のこの時期、68年前の昭和20年8月の日本を取り上げています。今年は8月10,17,24日以下の通り公開で開催します。


8月10日公開講座:参加費2千円、要予約
13時-14時半 第842回SIA国際フォーラム
従軍慰安婦問題:誤解と事実
稲沢市市会議員 桜木 琢磨氏
講師紹介:並外れた語学力と国際経験、知識を兼ね備えた桜木氏。是非、その意見に耳を傾けて戴きたいと思います。(佐々木)

18時-19時半 SIA土曜塾:
朝鮮半島に夢を求めた日独の男たち
山本 卓也氏 (朝鮮半島に夢を求めて 著者)

講演要旨:大正9年から昭和20年にかけて日本人と第一次世界大戦で捕虜だったドイツ人7人が北朝鮮の蘭谷(らんこく)に渡り最新鋭の農業機械を使って開拓。その「確かにあった過去」についてお話させていただきます。

8月17日公開講座
13-15時第843回SIA国際フォーラム
米国から見た太平洋戦争
Rich Porter
参加費2千円 要予約

SIA土曜塾:名古屋経営(MBA)フォーラム
8月17日18-19時半開催
天然資源、木の可能性:五角形パターとの出会い
名古屋木材(株)社長 丹羽 耕太郎氏
参加費 2千円 要予約


東京、関東在住の方8月24日学士会館で開催です。各企業、団体、教育機関、その他地域での開催ご希望の方連絡下さい。

8月24日15-17時-SIA土曜塾東京: 門池氏講演
2013年8月24日15時-17時 会場 学士会館 305号
日本軍兵士になったアメリカ人たち―母国と戦った日系二世
講師 門池 啓史氏 上記タイトルの著者
参加費 2千円 要予約:講演後懇親会開催(3千円:要予約)
学士会館 東京都千代田区神田錦町3-28 電話03-3292-5936
(同名タイトル門池氏著書販売:要事前予約)


8月15,16日NHK BS1放映:「日本軍兵士になったアメリカ人たち―母国と戦った日系二世」 門池 啓史氏著書

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2013.07.31

海外ビジネス,国際プロジェクト相談の件
英語学習一口メモ:7月31日朝日朝刊広告掲載
なぜ海外留学生は寝る間も惜しんで勉強するか?


SIAの佐々木です。暑中お見舞い申し上げます。


いよ明日から8月、8月7日には立秋。地球は太陽の周りを安定した円運動しているため季節の推移は実に正確で、例年平均気温は立秋を境に下がり始めますので、今から2週間が一番暑い時期、健康に留意下さい。

SIAは年中無休で営業していますが各国担当者が一時帰国等日本を離れる事もありますので8,9月の海外ビジネス、国際業務に関わるプロジェクトは早めに連絡下さい。

尚、本日7月31日朝日新聞にSIAの英語教育についての広告を掲載しています。8,9月、お盆休暇中の”やる気のある方”だけを対象にした夏休集中講座です。年齢、レベル(小中-シニア、基礎-上級)は問いませんので関心のある方は新聞、SIAホームページ、ブログをご覧下さい。

英語学習一口メモ:なぜ海外留学生は寝る間も惜しんで勉強するか?

海外の大学が厳しいからではありません。英語読解力不足のためです。日本語なら1時間50頁読める人が、英語では10頁も読めません。英米人が鼻歌交じりで2時間で読める本を10時間かけても追いつかない。単純な理由です。英語の処理速度が遅いので当然、議論は出来ません。誤解とウソが罷り通る困った英語教育の現状です。 SIA編纂英語指導書より

以下は8月3日午後3時からのSIA時事英語討論中級、Rich Porter's English Discussionの議題とその説明です。その下に3月2日ー7月27日の毎週の議題を掲載しています。今話題マッカーサーと昭和天皇を扱った映画は5ヶ月前に「130323 Movie Coming to Japan: Emperor」の議題で取り上げ討論しています。絶えず3ヶ月から半年時代の先を行く議論を心掛けています。



130803 Carolyn Kennedy’s Upcoming Ambassadorship to Japan

Some press articles are reporting that the U.S. Senate will surely confirm President Obama’s nomination of Carolyn Kennedy as ambassador to Japan. A number of his other nominations have been deemed controversial by Republicans, so there has been some doubt. Members will discuss this nomination situation along with the pros and cons of her appointment. In addition, participants will focus on her significance in relation to the rich history of the Kennedy family over the decades. This discussion will occurr this Saturday at 3:00 PM.

130727 TEPCO’s Failure to Control Radioactive Contanimation
130720 Asiana Air to Sue San Francisco TV Station
130713 San Francisco Airplane Crash
130706 Japan and Oil During World War II
130629 Japans Renewable Energy Use Advances
130622 Elevating the Role of Women
130615 Japan's Backing of Syria's Opposition Forces
130608 Abenomics: Is it working?
130601 Flying in the Dreamliner (Part II)
130525 Flying in the Dreamliner
130511 Groundwater Problem at the Dai-ichi Plant
130427 24 Hour Public Transportation Service
130420 So-Net’s New ISP Service
130413 Japan’s Defense Against a North Korean Missile Attack
130406 The New Threat from North Korea
130330 The Movie Emporer (Part 2)
130323 Movie Coming to Japan: Emperor
130316 Fukushima Aftermath: Radiation in the Food?
130309 Caroline Kennedy as Ambassador to Japan
130302 Abe's Battle Against Deflation Continues

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2013.05.20

このブログ記事の内、SIA評論、情報、教育と称する記事はそれぞれの有料年会員宛送信メールの一部を掲載しています。SIA評論講読、SIA情報サービスご希望の方はSIA迄連絡下さい。年会費はそれぞれ6,300円、2100円です。SIA教育については佐々木インターナショナルアカデミー生徒、及び卒業生限定で無償で送信しています。(何れも連絡可能な住所、電話番号、電子メール提示が必要条件です。)

2013年5月19日19時40分発信記事:SIAの佐々木です。本日5月19日は依頼されたビジネス相談への対応とSIA生徒への英語講座、米国社会(In the USA)と英国の元首相ウインストン・チャーチル(Winston Churchill)の伝記の指導を行ないました。(日本の英語教育の問題は英語教員も含め読解力の欠如とその自覚の無さにあります。)

さて、少し時間が取れましたので、昨日のSIA国際フォーラム「橋下発言と歴史:歴史的事実と最近の米軍軍隊内の性犯罪増加」も踏まえ5月19日の雑感を送ります。


130519-SIA情報:国際化の要件、自己主張の重要性
第二次世界大戦中の英国首相、Winston Churchillの信念とその主張がある意味で英国を勝利へと導いた。国際社会において重要なのは正しい歴史認識と哲学に裏打ちされた信念と自己主張。Winston Churchillの歴史に学ぶ謙虚さ、若き日に従軍記者として多くの戦場で学んだ知識と深い人間洞察、哲学的理解が多くの歴史に残る名言を産み、英国を勝利へと導いたものだと改めて実感する。

Winston Churchillは、当時の日本とは立場を異にしていたが必ずしも反日ではなく、自国の名誉と安全のためには自らの命、政治生命を賭して主張する信念と見識を持った政治家であった。自国の名誉と安全のためには自らの命、政治生命を賭して主張する信念と見識を持った政治家のいない国、国民は実に不幸である。その悲しき事例が多数の北朝鮮拉致被害者である。

問題が起こってからの対応では対応に限りがある。事前の準備が大事であり、政治の責任でもある。又それは国民の責任でもあるし、マスメディアの責任でもある。如何に自然科学が進歩しようとも自然災害への万難の備えには限界がある。しかし、国と国を巡る問題、社会的問題には歴史に学び、人間への洞察力、哲学を備え信念を持って対処すればある程度未然に防止し対処できる。

今回の一連の橋下発言を巡るマスメディア、政治家、又世論と称してテレビ局が引用する人々の発言には今ひとつ合点が行かぬし、不安になるばかりである。そこで気付いたのが、俗に言う「朝鮮従軍慰安婦問題」に対する誤解と理解の欠如である。

幸い、あるSIA評論購読者の質問に答え、2013年1月7日に纏めた意見がある。それを加筆修正し参考に提供したい。そこには今回、橋下氏が正しい発言をしているにも関わらず、誤解を招いている悍ましい(おぞましい)事実と構造があるからである。こういった事実を世界にもっと主張して来なかった政治家、マスメディア、学識経験者にも大いに責任があると私は考えている。以上。(130519-SIA情報 佐々木 賢治)

皆さんの便宜のため、「130107-SIA評論「朝鮮従軍慰安婦問題雑感」5月18日加筆修正版」を添付しますので参照下さい。

130107-SIA評論「朝鮮従軍慰安婦問題雑感」
2013年1月7日発行、2013年5月18日加筆訂正版

1983年7月、元軍人である吉田清治氏が、戦時中に韓国の済州島で女性を慰安婦として強制連行したと告白する本を出版した。その題名は「私の戦争犯罪 -- 朝鮮人強制連行」( 三一書房)で実に衝撃的な内容である。

この話に朝日新聞を初めとして、一部マスコミが騙されて飛び付き、慰安婦問題に関し事実無根の間違った情報を記事として掲載した。このため多くの日本人がこの話を真実と思ってしまった。当然の事として韓国のマスメディアや国民も飛び付いた。しかし、その内容は吉田清治氏の創作話であり、裏を取らずに朝日新聞初め、一部マスコミが飛び付き、人道的と事象する人々や一般日本人が飛び付き、更にナチスのアウシュビッツの残虐行為を知る欧米諸国マスメディアの一部が飛び付き恰も真実かの如く流布する事態となった。

因みにこの本が出版され、朝日新聞が飛び付いた当時私は米国在住中(1977-86年)でこの事件当時の日本社会の反応については今一つ不明であるが、正義を謳い、謝罪、懺悔と称してこの告白本を出版し活発な講演活動を行った吉田清治氏に追随し、歴史検証を行う事無く正義謳ったマスメディア、評論家が一時ブームを巻き起こし、時代を引張ったのでは容易に想像できる。実に困ったナイーブなマスコミ、知識人達である。

しかし、真実を求める勇気ある人々がいた。実に有難い事である。この元陸軍軍人吉田清治氏のウソを最初に証明した人々は、実は自らの罪のを告白と称し謝罪、懺悔講演を行っていた吉田清治氏が慰安婦狩りの舞台とした済州島の人々である。この済州島島民々がそのウソを証言し、調査証明した。日本の出版社、マスメディア(新人物往来社、三一書房、朝日新聞、その他)が裏を取らずに「一般婦女子に銃剣を突きつけ強制収用した、日本軍関与の国家的犯罪」として告発、出版、報道した内容。それを事実無根と韓国済州島島民が証明したというのはドラマの様な話であるが、日本のマスメディアの資質を考えると現在もあり得る話で実に恐い。犯罪者は自らの犯罪を隠蔽する事が常識と考えれば、「自らの罪を告白、懺悔する人物の話」に飛び付くのも、又世の常。嘘つきは何処にでもいるが、そのお先棒を担いだ出版社、知識人、マスメディアは未だ自らの無知、注意義務の欠如、間違いを公式に謝罪したとは寡聞にして知らない。怖い話である。

吉田清治氏のウソに飛び付いたマスメディア、評論家も含めた人々に彼らのナイーブ(Naïve:騙されやすい、単純)さを責める前に、時代の風潮、影響もあるので戦後の時代状況を述べて締めくくる。この様な話に飛び付く心理状態が日本人の間にあったのも事実。戦後出版され一世を風靡した五味川純平氏の小説「人間の条件」に日本兵士による朝鮮女性暴行の場面が、その場に居合わせた夫の独白として記載されている。

五味川純平氏(末尾資料参照)のこの小説は「1948年の引き揚げ後、自らの従軍体験を基にして1955年に発表した」とされ、1,300万部を超える大ベストセラーとなり、私も中学時代に読んでいる。仲代 達矢主演の超大作映画(総上映時間10時間)も大ヒットし、その後何度もテレビでも放映され多くの国民の共通認識となっている。これは小説であるがそういった知識、心理状況の中での元陸軍軍人の告白である。

いつの世にも当事者が罪を告白、懺悔する話には人は飛び付く。この辺が強制自白、冤罪を生む要因にとなっているのであるが、実に怖い話である。(130107-SIA評論 佐々木 賢治)

朝鮮従軍慰安婦問題関係ウイキペディア資料:吉田清治氏(文字着色、色づけ等佐々木が一部編集)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E6%B8%85%E6%B2%BB_(%E6%96%87%E7%AD%86%E5%AE%B6)
吉田 清治(1913年10月15日 - ):は福岡県(山口県とも)出身の元日本陸軍軍人であり作家。強制連行犠牲者遺骨祭祀送還協会の元会長。清治は筆名で、本名は吉田雄兎。戦後30年を経て慰安婦問題の嚆矢となる『私の戦争犯罪』を上梓し注目されたが、後に諸調査から創作であることが判明し、本人も認めた[1][2]。主な著作 朝鮮人慰安婦と日本人 -- 元下関労報動員部長の手記(新人物往来社 1977年3月) 「私の戦争犯罪 -- 朝鮮人強制連行」(三一書房 1983年7月) 吉田証言の実地調査を行なった人物 秦郁彦、尹貞玉

終戦後の1947年に、下関市議会議員選挙に日本共産党から立候補。129票を獲得したが落選したという経歴を持つ。

1977年に、『朝鮮人慰安婦と日本人』を新人物往来社から出版。その中で、第二次世界大戦中に日本軍人が朝鮮の女性を強制連行し慰安婦にしたなどと証言。1982年には第一次樺太朝鮮人裁判で朝鮮人の奴隷狩りを証言。1983年に、いわゆる従軍慰安婦問題の発端となった『私の戦争犯罪』を上梓した。その後も朝日新聞・しんぶん赤旗などで自身の「戦争犯罪」の告白を展開。韓国にも赴き、講演と謝罪を繰り返した。このような告白、謝罪を行ったのは清治のみであった為、当時、清治は「勇気ある唯一人の告白者」とされていた。

だが、慰安婦狩りの舞台とされた済州島では証言への反論が多数出ることになる。1989年8月14日付の済州新聞には吉田の著作の書評が掲載され、記事中で当時85歳の島民チョン・オクタンは「250余の家しかないこの村で、15人も徴用したとすれば大事件であるが 、当時はそんな事実はなかった」と語り、郷土史家の金奉玉も「1983年に日本語版が出てから何年かの間追跡調査した結果、事実でないことを発見した。この本は日本人の悪徳ぶりを示す軽薄な商魂の産物と思われる」と憤慨した。

その後、1992年3月には秦郁彦が吉田の証言について済州島で現地調査を行ったが、まったく裏付けが取れなかったどころか、当時を知る島民は「この島で人間狩りが起こったら大騒ぎになって誰でも知っているはずだが、そんな話は聞いたことすらない」と証言をした。秦は、先述の記事の執筆者である許栄善との面談の折、許から「何が目的でこんな作り話を書くんでしょうか」と聞かれ答えに窮したという(秦は『正論』に調査結果を公表[3]、『昭和史の謎を追う』(文藝春秋1993年3月)に掲載し、菊池寛賞を受賞した)。

また、上杉聰は吉見義明・中央大学教授とともに清治と面談した結果、「吉田の証言を嘘と断定することはできないが、「時と場所」という歴史にとってもっとも重要な要素が欠落したものとして、歴史証言としては採用できない」としている[4]。

1996年(平成8年)5月2・9日付の週刊新潮インタビューで、清治は「本に真実を書いても何の利益もない。関係者に迷惑をかけてはまずいから、カムフラージュした部分もある。事実を隠し、自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやることじゃないか。チグハグな部分があってもしょうがない」と『私の戦争犯罪 -- 朝鮮人強制連行』中の記述において、「慰安婦狩りを行なった場所がどこであるかについては創作を交えた」と認めた。しかし、現実の問題として清治がその著書中から事実と主張する部分と創作の部分とを分離せず、検証が不可能であるために、2007年(平成19年)現在では吉田証言が強制連行の存否において信頼できる証拠として採用されることは、ほぼなくなった。

この吉田証言は日本官憲が女性を徴発したとする今日の韓国人の集団的記憶形成に決定的に寄与したといわれ[5][6]、2012年9月5日にも韓国最大発行部数を誇る朝鮮日報は吉田清治の手記を取り上げ「この本一冊だけでも日帝の慰安婦強制連行が立証されるのに十分である」として再び強制連行の証拠であると主張している[7]。

中国、朝鮮関係問題資料:五味川 純平氏、人間の条件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%91%B3%E5%B7%9D%E7%B4%94%E5%B9%B3

五味川 純平(ごみかわ じゅんぺい、男性、1916年3月15日-1995年3月8日)は日本の小説家。旧満州生まれ。東京商科大学(現一橋大学)に入学するも1年で中退、東京外国語学校(現東京外国語大学)英文科卒業後、満州鞍山の昭和製鋼所に入社。ここで隅谷三喜男と知り合う。1943年召集を受け、満州東部国境各地を転々とした。1945年8月のソ連軍の満州侵攻時には、所属部隊はソ連軍部隊の攻撃を受けて全滅に近く、生存者は五味川以下数名だったという。

1948年の引き揚げ後、自らの従軍体験を基にして1955年に発表した『人間の條件』が1,300万部を超える大ベストセラーとなり、一躍人気作家となる。その後も『戦争と人間』『御前会議』『ノモンハン』『ガダルカナル』など、数々の戦争文学を世に問うた。『人間の條件』や『戦争と人間』はのちに映画化された。
*****************以上。ご参考になれば幸いです。


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2013.05.02

5月6日迄の経営・企画相談、翻・通訳、語学教育
2013年4月21日号-SIA評論公開版
弱者の戦略と丸い地球を駆け巡る情報の時代


ゴールデンウィークも後半(5月3-6日)を残すだけとなりました。5月1日も一日、技術開発に関する経営相談、企画相談で忙しかったため、遅いメールとなります。5月2日以降も連休中、皆様の相談、依頼に対処するため待機していますので、何かありましたら連絡下さい。

SIA評論2013年4月21日号を参考に公開します。


弱者の戦略と丸い地球を駆け巡る情報の時代
弱者の戦略、捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
丸い地球を駆け回る情報の時代
情報化社会と減衰する情報の価値
重要性を増す情報分析能力と解析する知性
「貴方はその準備が出来ているか?」
「そういった人材を育てる事が出来るか?」
「そういった人材を活かす組織となっているか?」


SIA評論:弱者の戦略と丸い地球を駆け巡る情報の時代(公開版) 2013年4月21日

人の耳目を集める見出しや、発言には私は懐疑的であり、SIA評論で取り上げる事を好まないし、又基本的に取り上げないのが方針である。理由は二つある。第一にそういった見出し、発言には如何わしさが付きまとい、信頼に値しない事。第二は多くのメディアや人々がその派手さに幻惑され、注意を向ける中、違った視点から将来を予見するための問題を取り上げ分析するのが我々の任務、社会貢献と考えているからである。

こういった基本方針に一見反するが、北朝鮮の2013年3月末以降の発言、対応を取り上げる。その理由は以前より北朝鮮問題を何度と無く取り上げ、既に60年を超える歴史を持つ中国人民共和国、北朝鮮両国の非民主的、軍事中心主義、共産党独裁体制の弊害を取り上げて来た延長線上にある問題であるからである。

北朝鮮が3月30日「北南関係は戦時状況に入った。すべての問題は、戦時に準じて処理される」と特別声明を出したと報じられてから既に3週間が過ぎた。この間北朝鮮政府によって世界に向け繰り返し発信された内容は、「幼子が駄々をこねる様な発言」であ。この北朝鮮の現状を一言で言えば、既に何度も指摘しているが「三代目の幼子がダダを捏ね、国を滅亡に導く危ない火遊びをしているが、その国内では吾身可愛さに誰も諫言する人がいない」といった亡国の事態である。北朝鮮はこれまで短い歴史の中で何度と無く類似した状況を作り上げ、同様な発言を繰り返して来た。私は、長年こういった軍国主義、独裁国家の持つ危険性を繰り返し指摘しているので、今更この事を事改めて言う必要は無く、別の視点から問題を整理する。

視点を変えれば、「大国米国を相手に弱小国、北朝鮮が堂々の議論と戦略を重ねている」事になる。第二次世界大戦前の日本や、米ソ冷戦時代のソ連が現在の北朝鮮と同様な発言を発していれば、直ちに戦争状態となったと思われる。1950、60年代に中国は現在の北朝鮮と類似した発言を行なっていたが、今の北朝鮮同様取るに足らない存在であったので、米国を初めとする西側諸国は比較的寛容であった。

弱者の戦略、捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
現在の北朝鮮の常軌を逸した発言が通用するのも北朝鮮の弱さの故である。考えて見れば、これも「立派な弱者の戦略」である。弱者の戦略の一つを一言で纏めると「捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」となる。しかし、北朝鮮指導部、金正恩氏や現体制幹部に「捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」といった捨て身の覚悟、心が在るかとなると実に心許ない。

米国初め、周辺諸国の一見すると寛容、優柔不断な対応は一体何を意味するのか、実に不気味ではある。今後ますます増長する北朝鮮の対応を見据え、世界世論、周辺環境の熟成を待って一気呵成に体制転覆を図るのか? これもまた、見方によっては強者の寛容、弱者戦略である。こういった危険性を予見するだけの知性が北朝鮮の指導部に連なる人々に無いはずは無い。この事を指摘諫言する愛国心ある人物が現在の北朝鮮体制幹部にいないのか、そういった人物が駄々をこねる幼子のトップに迎合しつつ時期を待つしかないのか? 何れにしろ現在の北朝鮮の悲劇がそこにある。彼らには「弱者の戦略は生き延びる事であり、捨てれば浮かぶ瀬が無い」のである。

丸い地球を駆け巡る情報の時代
上記一文を書き直していた最中、大国米国のお膝元、ボストンで現地時間4月15日月曜日午後2時50分頃、ボストンマラソンゴール付近で爆発があり、3名が死亡し、176名が負傷したと伝えられた。以下、混乱を避けるため時間表示は全て日本時間とする。因みに日本時間4月16日午前3時50分頃の事である。日本と米国東部ボストンとは13時間の時差があり、日本時間が13時間先行する形になる。地球は丸いと実感する。

日本時間4月19日午後6時19分頃、私はニューヨークタイムズ、ワシントンポストの「犯人1人死亡、残る1人は逃走中」との速報を入手した。その情報を吟味し、午後6時40分「ボストンマラソンテロ事件、容疑者の一人死亡、1人逃走中との十数分前の米国マスメディア情報」として読者に速報を飛ばした。

更に20日午前10時調度、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト両紙より、逃走中の容疑者逮捕の報が届いた。両速報共に、米国現地紙が速報を発して数分後には丸い地球の裏側にある日本に届く時代。しかし、二人の容疑者は、ロシアの弾圧を逃れ米国に新天地を求めた可能性の高いイスラム教徒のチェチェン出身の兄弟であり、彼らなりの弱者の選択であったとすると実に複雑な思いに駆られる。米国社会が今後どう今回の事件を咀嚼して行くか見つめたい。

情報化社会と減衰する情報の価値
情報に関して言えば、この四半世紀の間に劇的な変化を遂げた。2013年4月21日現在の状況は、160年前のペリー来航時(1853年)、99年前の第一次世界大戦勃発時(1914年)、74年前の第二次世界大戦勃発時(1939年)、24年前のベルリンの壁崩壊時(1989年)とは様変わりしている。誰でもが言論の自由を謳歌し保障され、マスメディアが健全な発達を遂げている国々の現地速報を数分で入手できる時代に我々は今いる。マスメディアの健全な発達は相対的な概念であるので、日本のマスコミの質、発達状況についての評価は控える。

グローバル社会、情報化社会と言われて久しい。しかし情報化社会とは情報があふれる社会であり、情報そのものの価値は限りなく減衰する社会、時代である。情報を一部の人々が独占し、情報に希少性があった時代には希少価値があり、その情報を独占し入手した人は莫大な富を手にする事も可能であった。イギリスの富豪、ロスチャイルドの成功は情報収集とその分析、活用にあった。18世紀、19世紀情報で莫大な富を得た。解り易い有名な一例を挙げれば「ワーテルローの戦い」である。ベルギーのワーテルローで1815年6月18日に英蘭連合軍とプロイセン軍が、フランス皇帝ナポレオン一世率いるフランス軍を破った戦いである。この戦いの情報を素早く入手したロスチャイルドは「ナポレオン敗退の情報を得て、英国債を空売りし暴落させ、その後一気に買占め巨額の利益を得た」と伝えられる。この取引で英国金融界での地位を不動にした事は有名な話である。事前の情報網、情報伝達網整備、情報活用戦略、戦術の勝利である。

しかし、こういった公開の場で行われた重要事件情報の独占は、200年前の「ワーテルローの戦いの勝敗情報の独占」は、現代ではもはや不可能である。200年前、こういった現地では公知の情報を素早く伝達入手するためには、各組織が自らの情報伝達網を事前に準備するしかなかった。しかし現在では電信、電話、ラジオ、テレビ、インターネットの発達により通信速度が速くなっただけではなく、商業的に情報を提供するマスメディアが発達し、光速の通信手段を使って無料又は低価格で情報を絶えず伝えるからである。

重要性を増す情報分析能力と解析する知性
この結果、情報は限りなく安く、ほとんど無料同然となった。このため、「グローバル社会、情報化社会とはどういった社会であるか」と問われれば、「情報に関して言えば“情報そのものの価値自体”は減衰し、“情報収集・分析能力と解析する語学力、知性”がますます重要、必要となる社会、時代である」と答えている。更に重要なのはその情報を活かし、実行に移すことの出来る信頼できる人間関係の確立である。

そこで問われるのは、「貴方はその準備が出来ているか?」
各国、各企業、組織、教育機関に問われるの「そういった人材を育てる事が出来るか?」、「そういった人材を活かす組織となっているか?」である。

(SIA評論は電子メール配信評論誌、年間購読費6,300円 編集発行人SIA佐々木賢治)


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