2013.08.30

12時-SIA週間世界ニュース分析:シリアの毒ガス問題
英議会否決
13時-第845回SIA国際フォーラム:Another Side of ML King
8月23日号SIA評論公開版「矛盾、知性、情報過多」


シリア情勢が緊迫していますので予告通り8月31日正午からのSIA週間世界ニュース分析「シリアの毒ガス問題」(要予約:参加費千円)を公開します。1時からはワシントン大行進、米国公民権問題50周年です。


毒ガスを使用したのはシリア政府か、反政府勢力の内戦硬直状態打破のための陰謀か? 中東ではイランを含め、英米の諜報機関、特にCIAの長年に渡る様々な介入・政府転覆計画がが歴史的事実として明らかですが、今回の人権、正義を叫ぶ英仏を含めた欧米諸国の動きに反政府勢力を巻き込んだ陰謀の可能性は無いのか?因みに、英国議会はシリア攻撃政府案を否決ました。Britain’s Parliament Votes Against Military Action in Syria

SIA週間世界ニュース分析は1994年以来SIAが顧問先企業へ提供しているSIA独自の英米マスメディア(テレビ・新聞)情報分析の一部を示すものです。(今回オブザーバー参加費千円。秋期講座受講生受付中)

8月23日号SIA評論公開版「矛盾、知性、情報過多」ご参考

13時- 第845回SIA国際フォーラム(講演質疑:英語)
Titile: Another Side of Martin Lither King
Speker: Takezo Amaru 国籍 米国
オブザーバー参加費2千円

参加ご希望の方は、事前予約をお願いします。


130823-SIA評論:矛盾、知性、情報過多 2013年8月23日

矛盾の意味を知らない人はいないと思うが、今回は矛盾を主題とする関係上、念のため矛盾の語源をウイキペディアより引用する。(省略)

この矛盾の逸話の面白いのは、楚の商人は質問を受け「応えられなかった」とある点である。実に正直である。武器商人の楚人が、彼の自慢の盾と矛を売りたい余りにその性能を誇張し商いの口上を述べた。それに対してある人が、その商人に「その矛で盾を突いたらどうなるか」と質問をした。そこで応えに詰まってしまった。

はこれに類する話が戦後の日本社会では大手を振ってまかり通り現在に至っている。9条を巡る話である。「平和、人権、理想を語れば如何に荒唐無稽な議論でも許される」といった風潮がある。厳密な事実関係を吟味する事無く、日本軍の残虐行為が喧伝され、日本兵や日本国民になされた残虐行為や国際法違反行為は一切取り上げられない状況が続いた。

人間性のぎりぎりの行為が殺害や戦争行為である。しかし、生きるもの全ては激しい生存競争の中にあり、互いに仲間内でも凌ぎあい生きて来た。人間社会に限らず、生物界は一部の共生関係を除き、他の生物の産物を略奪し、命を奪い繁殖して来た。同種間でもそれぞれの領域内では限られた数の固体しか生息できないため、種の維持のために相互に協力しつつも切磋琢磨、競争して来た。こういった事実、「天然の理」を知れば「平和や理想」といった誰でもが希求する表向きの言葉に騙されず翻弄されないのが大人の叡智である。

矛盾という言葉はその本来の漢字の意味よりして、矛(ホコ)と盾(タテ)、武器であり軍事を語る言葉である。その熟語が、矛盾として使用されて来たのは偶然ではあるまい。人間社会において矛と盾が大変重要であり、疎(おろそ)かにできない重用事である証であろう。この矛盾という言葉を用いて、日本敗戦1945年以来の日本社会について言及する。

日本社会の矛盾:憲法9条の矛盾一 民主主義を叫び、憲法9条護持を叫ぶ。そもそも民主主義とは国民に全ての決定権があるとの思想である。その肝心の法規、憲法が「軍事占領下、占領軍米国の意志によって作られた」という、民主主義の基本原則を踏み躙っている事実を認めない人々がいる。矛盾である。

矛盾その二(省略)
矛盾その三(省略)
矛盾その四
 平和友好を語り、相互扶助を語る人々が、運命を共にする友好国が、軍事攻撃を受けても一切支援まかりならぬと言い、同時に自らが暴力的攻撃の対象となるや、軍事大国の協力支援を要請する。矛盾も甚だしいが、そういった自己中心的な要求や発言、振る舞いが世界で通用すると誤解するだけでなく、恰も聖人君子の理想の行為と声高に喧伝し、吹聴する愚かさ。

実にナイーブ(naive)な行為である。多くの日本人はNaiveを「純真」と理解している様であるが、実は粗野、無知、教養の欠如、未熟を表す形容詞である。この辺の問題となると、日本の英語教育関係者、国際派を自称する人々にも大いに責任がある。例えば、研究社の英語辞書リーダーズ第二版では「純真な、天真爛漫な、うぶな」が最初に記載されている。この辞書の第一版が世に出たのは1984年5月、第二版は1999年4月である。私が1980年代米国で使用していたThe American Heritage DictionaryではLacking worldliness and sophistication()が第一義であり、Lacking critical ability or analytical insight()が第二義である。第三義としてNot previously subjected to experiments()となっている。()の中を空白としたのは校正の誤りではない。当初、その意味を記載しようと思ったが、多くの読者が猛暑の中卒倒されてはとの配慮による。ただし更なる誤解を避け定義を明確にするために「Lacking」を日本語に訳すと「欠如している」という意味となる。

褒め言葉と誤解して自らナイーブと自称する、一部の自称国際派日本人。日本を良く知る、日本贔屓の外国人はこういった日本人に遭遇し、日本人にありがちな過度な「謙遜、自己卑下」をした表現と誤解している事例など、苦笑したくなる場面に何度も出くわした。そういった日本人には、こっそりとSIAに勉強に来るように忠告するが、未だ来た人はいない。

2012年9月に第一刷の出た研究社リーダーズ第三版ではさすがに、その第一義を「世間知らずの、無知な、単純な、人を疑う事を知らない、お人よしの」に修正しているが遅きに失した感じであり、私が手にしている30年前の米国英英辞典はもっと意味合いが否定的で厳しい。

上記日本の英語学習者や英語辞書の問題を取り上げたので矛盾その五以降は次回とするが、締めくくりに情報過多の問題について言及する。

情報過多;過多情報で隠蔽する矛盾
省略)何とならば、人を騙す人は絶えず折々に最も人の耳に心地良い言葉を絶えず囁き続け、自らの悪事が暴露される事を未然に防ぐ知恵に長け、現在のマスメディア、インターネット情報同様に絶えず新しい情報を流し続けているからである。そこで必要なのは論理的思考力であり、矛盾を抉り出す能力である。
(130823-SIA評論:矛盾、知性、情報過多 佐々木賢治)

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