2014.06.04

6月7日13時 天安門事件25周年 第884回SIA国際フォーラム
6月14日18時 八木エドワード南山大学教授講演
解決しない外交問題はなぜ解決できないのか
6月21日18時 名古屋大学客員教授 水谷研治氏講演
アベノミックスへの期待度:70点では不満か?
6月26日18時 SIA経済・経営フォーラム東京 学士会館
株式市場と株主統治 當麻 多才治氏 元証券会社役員
7月5日18時 3Dプリンター開発者 小玉 秀男氏講演
3Dプリンター発明の経緯と当時の評価:特許戦略の失敗


25年前の天安門事件、中韓人民共和国の現実をしました事件でした。この問題を今週土曜日のSIA国際フォーラムでは取り上げます。以下、6月14,21,26,7月5日の一般公開講演会のご案内です。

6月7日13時 第884回SIA国際フォーラム
天安門事件25周年:中華人民共和国の歴史と人権

6月14日18-19時半 会場SIA
SIA土曜塾:21世紀問題研究会
解決しない外交問題はなぜ解決できないのか
講師 八木エドワード 南山大学大学院教授、元米国商務省キャリア外交官
一般参加費 3千円:要予約 講演後懇親会開催(3千円)

2014年6月21日18-19時半 会場SIA
SIA経済・経営フォーラム名古屋
アベノミックスへの期待度:70点では不満か?
講師 水谷 研治 名古屋大学客員教授,元東海銀行専務
一般参加費 3千円:要予約 講演後懇親会開催(3千円)

2014年6月26日18-21時 東京学士会館
SIA経済・経営フォーラム東京
株式市場と株主統治 當麻 多才治氏
一般参加費 2千円:要予約

講師紹介:1973年名古屋大学法学部卒、生命保険入社
国際保険、国際金融、総合法人営業部門、支社長を経験。
投資顧問会社で年金、投資信託担当後,11年間証券会社役員

SIA経営(MBA)フォーラム:新技術の誕生と時代の評価
2014年7月5日18:00-19:00
3Dプリンター発明の経緯と当時の評価:特許戦略の失敗
講師 3Dプリンター開発者 小玉 秀男氏
快友国際特許事務所 弁理士
一般参加費 3千円:要予約 講演後懇親会開催(3千円)


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〒450-0002
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2014.05.25

SIAの英語教育への挑戦と提言,10項目その1

お早う御座います。5月25日、朝9時半からTOEFLの試験、午後からTOEICの試験があります。このためSIA受講生も受験しており、応援を兼ねてチラシ配布。


このため午後はこういった受験生の便宜を図り、15-18時迄
以下のTOEFL, TOEICの説明会を行なっています。

そこでSIAの英語教育への挑戦と提言 の10項目、その1です。一部大学でTOEFL、TOEIC、英検を入学基準に使っていますが、各試験機関が公称する英語力と点数の関係を真に受けているため、三種試験に対する大学の入学基準が、SIAの実際の調査結果と比べるとトンデモナイ事例を多く見かけます。大学が無知なのか、あるいは生徒集めのために利用しているだけなのか? 大学受験や高校生にまでTOEICの試験が浸透しているのは、試験機関のマーケティングが上手なのか、ハタマタ試験機関が建前として述べているその試験の目的と効能が間違っているのか?


英語学習:常識と誤解
1.日本の英語教育は文法、読解中心でだめ。

SIAの見解と教育方針

TOEFLの例年の国別平均点を分析してみると世界各国に比べ日本人の弱いのは読解と文法です。文法的な言葉は知っているかも知れませんが、本当の英語の構造(文法)は解っていないのが実状です。 悲しいかな、文章の意味が理解できていません。

SIA英語学習・留学説明会 5月25日15-16時半:無料
英語学習計画、TOEFL対策、進路

6月TOEIC講座説明会 18時迄開催

6月からTOEFL講座、TOEIC対策講座
をはじめます。お問合せは佐々木まで


佐々木 賢治
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2014.05.22

他山の石 再送 140520-SIA評論:策士策に溺れる、ニュース報道を聞き考えた事:タイ、中国、日本、報道
5月末が弊社の会計年度末のため5月末に向けて少しバタバタしますので、ご相談や見積り依頼は早めにお願い致します。

現在翻訳、印刷物、教育研修企画等依頼案件の遅れは発生していませんが、契約書、学術論文、国際会議、書籍の翻訳出版等の案件は早めに連絡下さい。

SIA評論購読者に5月20日送信しました下記SIA評論に対する質問が購読者よりありましたので質問に答え追記、修正しましたので再送の上公開します。


他山の石 尚、その中では言及していませんが、中ロの現在の動きは1970年代の米中国交回復当時の中国の政局を見ると大変解り易く、又韓国のフェリー事故は故朴大統領が1971年12月25日ソウル市大然閣ホテル火災事故(死者163人、内日本人10人)で軍の特殊部隊を突撃させた事例を想起させます。その被災者の中には当時韓国の盟友刻であった台湾の大使も含めれていたと思います。当時日本ではあんな事は有り得ないと言っていたと思いますが、11年後1982年2月8日東京千代田区の東北沖大地震もニュージーランドの地震(2011年2月22日)の直後でした。


140520-SIA評論:策士策に溺れる、ニュース報道を聞き考えた事:タイ、中国、日本、報道 2014年5月20日号

現在NHKのラジオニュースを聞きながらメールを纏めている。第一報が、パソコン(PC)遠隔操作事件の被疑者片山祐輔被告の話である。まさに策士策に溺れるである。

第二報がタイの戒厳令発令。タイは何かがあると軍が出て来る構図が未だ変わらず、民主主義が浸透していない。民主主義の浸透には大変な時間が掛かるものである。この点では明治維新以降1945年迄の日本は明治憲法のものと政権が長期に渡り特定人物に私しされる事も無く、政権交代も常であった点を、改めて評価したい。戦後、米軍占領下、米ソ冷戦構造の下とはいえ吉田茂の長期政権や自由民主党の長期政権が続いたが、こういった事態は戦前は無かった。それにもかかわらず戦前の民主主義を否定する考えが蔓延しているのは、良く考えて見れば実に不思議な話である。思い込みで物を見、事実を見て来なかった結果であろう。


日本の民主主義:右派左派の歴史とマスメディアの功罪
第二次世界大戦後米軍占領下、憲法改正が行なわれた。これに天皇機関説で有名な美濃部達吉氏が国際法違反であり、民主主義の原則に反していると批判した。戦後の左翼思想家や政治家は勿論、マスメディアや知識人、学校教科書も戦前の軍国主義批判の一貫として美濃部達吉氏の天皇機関説事件は大々的に取り上げて来たが、美濃部氏が「明治憲法は戦争の原因ではない。占領下の憲法改正は国際法違反である。」との発言は一切伝えてこなかった。このため未だにこの事実を知らない人が多い。実に不思議な話である。

こういった発言のゆえに美濃部達吉氏は、戦後間もなく発足した憲法改正委員会等から除外され、社会的に抹殺された。戦後、民主主義・平和・人権を叫んだ左翼は当然抹殺し、片や彼を戦前糾弾したイワユル軍国主義者や右翼は、多くが占領軍に迎合し、又そうでない人々も坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの諺通りか、美濃部氏の発言、「明治憲法は戦争の原因ではない。占領下の憲法改正は国際法違反である。」との発言に耳を傾けなかった。もっとも、彼らも多くの国民同様、美濃部氏のこの種発言自体を知らなかったのかもしれない。時代の風潮に乗り声高に正義を叫び糾弾した人々は、当時の饒舌なマスメディアに煽られ、躍らされていた人々にすぎず、戦後の美濃部氏の発言はマスメディアが伝えなければ知りようが無いからである。無知とは怖い物であるが、日本の報道機関が意図的に伝えて来なかったとすれば中国以下である。

因みに憲法の権威者であった美濃部達吉氏が憲法改正委員会を除外された結果どうなったか? その履歴から憲法に対する深い造詣があったとは私には思えない、「当時22歳の米国人女性」が貢献したと先日も駐日米国大使が賞賛し、地元中日新聞では毎年の様に肯定的な形でその女性に関する記事を取り上げて来た。ベアテ・シロタ・ゴードン嬢(Beate Sirota Gordon 1923年10月25日―2012年12月30日)である。1943年米国カリフォルニア州オークランドにあるリベラル・アート女子大学、ミルズ大学卒、専攻はモダン・ラングゥイッジズ(引用元Wikipedia:Mills College, where she was inducted into the Phi Beta Kappa Society, and graduated in 1943 with a bachelor's degree in modern languages. 末尾佐々木注参照) この女性は日本を愛し専門分野で才能を示した方の様ではあるが、事は民主主義の根幹、憲法作成の問題である。その憲法が占領下、占領軍の指示により外国の意志により作られ、民主主義を連呼されても、民主主義の定義に反する。考えれば考える程不可解な話である。民主主義は余程の秀才以外には理解不可能な高尚な詭弁を必要とするのか、秀才とはコジツケの才を言うのか、私には解らない。


「策士策に溺れる」:中華人民共和国とマスメディア報道
「策士策に溺れる」という言葉の出典は置くとして、中国由来の庶民が語り継いで来た名言である。歴史を見れば毛沢東も策に溺れた人物であり、中華人民共和国中国共産党も、自らの言葉のレトリックに溺れつつある。他国の事はよい。他山の石として日本の教訓とすれば良い。しかし、日本国内でその被害が生れるとすると放っては置けない。「策士策に溺れる」の典型的事例が、マスコミ報道とすると事は重大である。マスコミ人は片山被告の様に恥じ入り自殺を志し彷徨する事は勿論無く、素直に罪を認めて刑に服することも無い。彼らは、無責任な報道によって収入を得、自己増殖するだけでなく、強引に辻褄を合わせた報道を行なうか、見事に忘却し新たな報道機会を虎視眈々と狙う事が多いからである。

こういった傾向は2014年5月4日号「140506-SIA評論:韓国フェリー沈没事故に見るマスコミの敗北とウイキペディア」で指摘した通りである。この点では5月15,16日に掛けての韓国マスメディアの一斉謝罪は評価に値する。5月15,16日韓国KBS、更に大手新聞がフェリー沈没事故報道を巡り一斉にそれ迄の自らの報道を謝罪した。実に希な事例である。

?小平の黒猫、白猫論争:ある日本メディアの「黒でも黒、白でも黒」報道
?小平が「黒い猫であれ白い猫であれ、鼠を取るのが良い猫である」(不管?猫白猫,捉到老鼠就是好猫)と述べている。これはこれで良い猫の定義であるので名言と私は思う。最近、ある日本の新聞紙上の中国関係記事で、「借金であれ貸付金であれ、それ故の犯罪」と言った記事を一面に報道しているのを見た。その記事を熟読しても中国当局の話を右から左に伝えているだけとしか思えない、裏を取って書かれたという証拠はどこにも無い記事である。しかし、見出しや記事を読んだ大多数の人々の抱く印象はその新聞社が有罪と報道していると思わせる内容である。当初、「借金があったために犯罪に加担した」と報道し、後に「貸付金があったから犯罪に加担した」と報道した。何れも朝刊一面である。後の記事で前の記事に対する何らの訂正、謝罪も無く報道する記者とは言ったどういった人物か? 整理部や校閲部がこの辻褄の合わない記事を掲載し何も思わないとしたら、どういった新聞社かと思う。こういった事が、文化大革命の際には毛沢東や江青主導による権力闘争の際に良く行なわれた。今も中国では行なわれている。しかし、これが日本国民の生命に関わる報道であるとしたら、実に由々しき問題である。「策士に騙された」や「策士策に溺れる」では済まない問題である。彼等の常套句を引用すれば、「事は地球より重い人命に関わる問題」である。その報道の影響は多大であり、人権侵害も甚だしく、その当事者や家族の被害は計り知れない物となる。報道をするなと言うのではない、その信憑性を確かめ前後の記事が辻褄の合う信頼できる報道を望むだけである。

中華人民共和国のマスメディアは同国共産党の定めた規定により人民に奉仕する存在である。人民の声とはそれを代表する共産党の声である。しかし不思議な事に彼等の党紀や建前とは裏腹に人民の声を共産党に反映させる制度、システムが存在しない人民共和国である。この結果、中華人民共和国国内マスメディアは中国共産党・時の権力者に奉仕するだけの存在であり、権力闘争に利用され続けて来たのが同国マスメディアの歴史である。我々は歴史に学ぶ必要がある。その歴史の教える所では同国の広報とは、海外メディアに自らを正当化する情報のみを如何に荒唐無稽であれ流すのが担当者の業務である。この辺の事情は「周恩来秘録」(原書名 晩年周恩来)からも垣間見える。第二次天安門事件(1989年6月4日)から間もなく25年となる。私も長年、その分析を続けて来たが、中華人民共和国報道には十分注意願いたい物である。(140520-SIA情報 佐々木賢治)
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佐々木注:ベアテ・シロタ・ゴードン嬢(Beate Sirota Gordon 1923年10月25日―2012年12月30日)に関心のある方上記記載の名前でウイキペディアをご覧下さい。英語版がお勧めです。


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2014.05.19

5月11日朝日新聞日曜版半5段広告の一部

5月11日朝日新聞日曜版半5段広告の一部

140518-SIA評論公開版:Nature小保方論文の行方 第五回
理研調査報告書とその後の動き
2014年5月18日要約17日講演要旨


昨日5月17日、第881回SIA国際フォーラムで「小保方論文の内容と今後」と題して講演を行った。5月11日付朝日新聞日曜版に掲載した半五段のカラー広告にもこの催しを告知して置いたが、既に世間の関心が離れているのか、かつてある国立大学の物理生物学分野で教鞭をとられていた知人の方を除いて、残念ながら新規の参加者は無かった。英語講演が鉄則であるが、多数の原資料が日本語であるため日本語講演とした。


5月11日朝日新聞日曜版半5段広告の一部

5月11日朝日新聞日曜版半5段広告の一部

人の噂も75日と昔から言われているが、この問題自体既に過去の決着の付いた問題と一般には考えられているのかと残念に思った。マスコミ報道を見る限り5月7日付理研小保方論文調査報告書の発表を受け、世間一般にはこの案件は決着済みとの印象が事実広がっている。その方も既に小保方氏のNatureの論文は一読されていたので講演では若干の背景情報と末尾に述べる部分を中心に雑談的に話したので参考に供したい。

その参加者は小保方氏の論文問題、実験記録の保存方法等の問題に関し、かつての研究者の立場から批判的であった。その方が持参戴いた新潮4月号、5月号のコピーを講演後早速簡単に一部目を通したので、既に一読された方もあるかと思い、先ずはその感想。

「STAP細胞に群がる悪いやつら:小保方晴子と理研、捏造の構図」と題される。筆者はノンフィクション作家の小畑峰太郎氏+新潮45取材班である。小保方氏を「茶化した書き方」(ここはリケジョっぽく、彼女に成り代わった口調で解説してみよう。April 2014 120頁中段-122頁中段)、笹井芳樹氏を「出世街道を歩み、何れは京都大学学長と目された逸材だった」(April 2014 122頁中段-122頁下段)と記載する乱暴な筆法には、それだけでその知性や品性に疑問を感じてしまい、この様な論法、根拠ではその筆者自身が数々の筆禍事件を起こしているのではと思わず、他人事ながら心配となった。ある大学でジャーナリズムを教える立場で言えば、「勝ち馬に乗った乱暴な議論、書かれる側の人権無視、それ自体が捏造とも言える根拠薄弱な飛躍した議論」は法的なマスメディアの賠償責任問題の対象としても研究したい様な内容でもある。

さて本題に戻る。講演の要旨は「第三者による再現実験成功の報告が無い現状においては、論文問題について小保方氏が名誉回復するには以下の2点、実質的には第二点に対する明確な情報が必要」となる。


SIA三猿の教え 縦列

SIA三猿の教え 縦列

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第一点(第三回で提起済み) 作成方法が明かされず、第三者の再現実験が出来ないのか? その理由、可能性について段階的に以下列記、検証して見るが、この段階のどれにあたるのか?
1. 実在しない
2. 実在するが、方法論が確定されていない
3. 実在し、方法論も確定されているが、一般化されていない
4. 実在し、方法論も確立し、一般化されているが、公表しない場合

1は「取り下げ」ざるを得ない。彼女の研究者の道は閉ざされる。
2は「何度かやると、たまたま作成できる事がある。」という事で、今回の論文も「論文提出には早過ぎる」と断じられるであろう。
3は「小保方さんには作る事ができるが、第三者には作成が難しい場合」である。この場合は「彼女の手法が、未だ一般化されず、他の人には作成できない何かが小保方さんの手法に含まれている」事になる。
4は実際に有り得る話である。論文として発表すると人類の公共公有財産として特許権の取得は不可能となり権益が失われる。

第二点(第二、三回で提起済み) 「二百回作成成功」となると、膨大な実験を行なって来たはずである。

「最初にスタップ細胞に気付き、二回目の成功したのが何時か?」、「その後各種条件を変え試行錯誤したと思うが、いつ頃から安定的にスタップ細胞を作れるようになったか?」、「直近の成功率はどうか?」
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第三者による再現実験成功の報告が無い現状では、せめて上記二点、特に第二点に対する合理的な説明が無い限り、小保方さんへの評価を回復するのは極めて難しいとの現時点での印象である。以上。佐々木賢治
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SIA評論年会費6,000円+消費税で発行しています。講読ご希望の方は連絡下さい。


名古屋商工会議所 那古野2011年4月号

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2014.05.16

2014年4月27日号SIA評論を第881回SIA国際フォーラムで小保方論文問題が5月17日議論されますのでブログに公開掲示します。SIA評論は1990年代末よりSIAが電子メール配信する評論(年間購読料6,000円+消費税)です。講読ご希望の方はsiabest@sun-inet.or.jp迄連絡下さい。

140427-SIA評論:Nature小保方論文の行方 第四回4月9日記者会見分析余談 2014年4月27日発行

小保方論文問題に関して少し騒ぎが静まった。少なくともマスコミの空騒ぎと饒舌な話は減少した。しかし、何か具体的に解決が進んでいるかとなると不明である。(実は24日に7段落までこの文を書き上げていた。)


先ずこれまで三回に渡り指摘した問題について簡潔に再整理し、問題点を探る。スタップ細胞は在るか否か? 科学的問題であるので科学的対応でしか解決できない。今後実験を行い証明するしか無い。その時の問題点が、特許を初めとする利権問題である。個人的名誉と、歴史に名を刻む点についてはノーベル賞受賞は、現代社会において個人に置いても組織や国家においても最大の栄誉、勲章である。しかし、そのノーベル賞を創設したノーベル自身は科学的発明により莫大な富を得、彼の発明が結果として多くの人命を奪った事への反省も込めてノーベル賞を創設している。ノーベル賞がその資金のゆえに自然科学、社会科学、人文科学分野も含めた最大の勲章となっている現実を先ず認める必要がある。

ノーベルは彼自身人並みはずれた事業家で在っただけでなく、彼の兄弟もそういった才能にも恵まれていた様である。1878年兄リュドビック、及びロベルトと共にバクーでノーベル兄弟石油会社を設立し石油業界でも大きな足跡を残している。この辺の状況は原油業界の分析では第一人者として知られるダニエルヤーギン氏のピュアリッアー賞受賞の名著The Prize The Epic Quest fro Oil, Money and Powerに著しい。

少し余談かつ私的な話であるが、ノーベルについてはその伝記を小学生時代に読んでいたが、ヤーギン氏の上記著書を読む中で遭遇した「Baku」、「Nobel Brothers Petroleum Producing Company」、「ソビエト革命によるその接収、国有化」の事実に直面した時、歴史のダイナミズムに驚き、同時に無知とは実に怖い物であると反省させられたものである。ダイナマイトを発明し、民間利用はもとより、クリミア戦争、その他の各戦争でも莫大な富を築いたノーベル、及びノーベル一族の歴史がノーベル賞の背景にあるのである。

ある意味で19,20世紀のエネルギー、原油を巡る世界の攻防、興亡が教える事は、その時々の科学的理解が如何に事実(新たな原油資源地の発見、採掘成功)によって覆されて来たかの歴史でもある。時間的制約もあり、少し結論を急ぐと、時々の科学的方法論によりもっとも埋蔵の可能性の高い地域を絞り込み、限定して莫大な資金を注ぎ込み探査、採掘するよりも、数多くの採掘活動を行なった組織が原油採掘活動において優位を占め、流通とマーケット、資源を握る企業が繁栄を極めた歴史である。市場経済を通じた価格競争力、すなわち原油輸送コスト、流通コストの重要性である。
ビジネスでも科学でも理論も重要であるが、事実、発見が先行する事が多い。その先行する事実、あるいは事実の発見が、先行した理論、科学、思想家を再発掘する事例が歴史には溢れている。

ここで、小学生時代の刑事ドラマをふと思い出したので紹介し、時間的制約から筆を置く。私が11歳頃昼間再放送で見たドラマである。暗闇でも指で物を見る事が出来る少女に目撃された犯罪者のドラマであったと記憶する。この情報を警察関係者が入手した時、捜査関係者や学者は悪戯にその可能性についての議論に時間を費やし、その間犯罪者集団はその少女を密かに誘拐し、目隠しをした上で、その指で文字を読ませるといった話であった。犯罪者の方が遥かに優秀で、実用的な接近方を試みたのである。その結末は記憶していないが、子供心に大変興味を引かれた話である。

なぜか、今回の一連の騒ぎを見て思い出した話である。さてこの間、「140412-SIA評論:Nature小保方論文の行方 第三回 4月9日記者会見分析」の報告をしてからの2週間の間にも小保方氏の論文問題について若干の動きがあった。理化学研究所小保方氏論文調査委員会の石井委員長の辞任劇、そのこと事態は驚くに価しないと私は思う。驚くべき事は、石井氏の論文疑惑がインターネット上で指摘された事実である。当然、今後予測できる事は、調査委員長就任を受諾する研究者が内外を問わず激減する事である。石井氏辞任後の新委員長には渡辺弁護士就任したのはその象徴である。(140424、27−SIA評論:佐々木賢治筆)


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