2014.04.08

140408-SIA情報:4月8日お花祭、御釈迦様誕生日
新書紹介「仏教的伝統と教育:
一遍仏教とその周縁とのダイアローグ」
4月12日18時-SIA土曜塾:新年度経済セミナー
水谷研治氏講演


今朝、名古屋駅前桜通りの桜も散り始めていたが本日4月8日はお花祭り、お釈迦様の誕生日。田舎で育った幼少の頃近在のお寺でこの日甘茶を戴いた。

仏教国である日本で、クリスマスやクリスマスイブは盛大に騒がれるが、なぜかほとんど忘れ去られている。このため、SIAでは例年この時期、釈迦の生涯、思想を取り上げささやかな勉強会を開催している。

今年は4月12日土曜日仏教、釈迦に付いての英米のドキュメンタリーを紹介しつつ簡単な釈迦の経歴と思想を英語で紹介します。一般公開しますので希望者は参加下さい。(4月12日11:30-13:00開催:要予約 参加費千円

国際化の時代、仏教について少しは英語で話が出来る様でないと通用しない。仏歴では釈迦の誕生日ではなく亡くなった年を紀元としている。亡くなった年を紀元とする理由は、その死を「完全なる涅槃」と考えるためと言われている。この辺も釈迦の誕生日をほとんどの日本人が知らない理由の一つかも知れないが、ある意味で実に嘆かわしい話である。(仏歴の注意点は、国により釈迦入滅の年を元年とするか翌年を元年とするかの相違がある事。西暦2014年は釈迦入滅の年、紀元前544年を元年とすると仏歴2558年、翌年を元年とすると2557年)

仏教といえば、最近、仏教大学の竹内明氏より2014年3月出版の新著書、「仏教的伝統と教育:一遍仏教とその周縁とのダイアローグ」(国書刊行会:本体価格3000円)を戴いた。その本の最後にある英文の要約(Summary)は私共でお手伝いさせて戴いた。参考に以下紹介します。

仏教的伝統と教育
一遍仏教とその周縁とのダイアローグ

近代教育制度にしろ教育理論にしろ、欧米におけるキリスト教的精神文化によって支えられている。今日においてもなお、わが国の教育がその固有の教育システムに即して自らの文化的アイデンティティを保って営まれているとはいいがたい。連綿と営まれてきた自らの歴史、特に世界ブランドたる仏教的伝統との対話によって、わが国の歴史的な精神風土のなかに時代を超えて不易なる教育思想を再体験して、欧米からの借り物ではない自前の教育理論を構築する必要がある。
 そこで本書では、「無の教育」、すなわち、自立的成長への支援といういわゆる教育という一面を包摂しつつ、他方において真実の自己への回帰、いわゆる内的超越を示すという視点において、次のような課題を明らかにしていく。
 日本教育史において仏教の研究は質量ともに立ち遅れている分野である。仏教教育の研究に一遍はほとんど登場しない。鎌倉時代の後期から室町時代の前期にかけて、時宗は禅宗とならんで大きな勢力があり、武士の心情を深く捉えた点では禅宗をはるかに凌駕した。吉田兼好や世阿(弥)も「時衆」圏の人なのである。
 如上の研究史上の欠落をまずは埋めるため、一遍仏教とその周縁の教育理念を究明するとともに、それが中世社会においていかに展開していったかを実証的に明らかにする。その後、それを礎石として、「還俗した中世」たる近世の延長線上にあってセキュラリズムのまっただ中の混迷する現代にあえて帰りきたり、日本人にとって有機的な自らの歴史的現実たる中世の仏教的伝統から、現代の教育が見失っているものを照らし返し、近代教育再生に向けてのパラダイム構築への1つの手掛かりとする。歴史の基層からわが国の文化の不易なるものを探り出すのである。しかして、わが国の歴史において世界史的創業の1つに数えられ、しかも普遍性をも有する「鎌倉仏教の頂点」に位置する一遍仏教とその周縁を「無の教育」という視点から主体的に考察する。そして、その含意するものから契機ないしメルクマールを抽出して今日的に還元し、現代の文脈において教育資源として敷衍し、その教育学的意義を考えるのである。
 欧米出自の個人主義的な教育学プロパーの領域を離れたユニークな研究である本書は、一遍仏教と兼好や世阿(弥)らその周縁との影響関係を俯瞰するにも最適の1冊である。
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4月12日18時-19時半:講演終了後懇親会開催
SIA土曜塾:新年度経済セミナー 会場 SIA
景気は予想通りの反落と反騰
−−不安定化する世界経済の中で――
講師 名古屋大学 客員教授
経済学博士 水 谷 研 治氏

一般参加費 要予約 3千円 懇親会参加費3千円
参考「財政改革の衝撃―――
待つも地獄、進むも地獄の日本経済」水谷研治著

参加ご希望の方は連絡下さい。
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国際ビジネス、語学のプロフェッショナルハウス
佐々木インターナショナルアカデミー
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