佐々木インターナショナルアカデミー（SIA）ブログ

国際ビジネス訓練風景：書く、プレゼン、交渉

昨日6月18日は東北各地で百箇日法要が行われた。その報道を見るに付け、とっさの判断の重要性を改めて思う。裏山を登る事を促した意見があったにもかかわらず、その決断を避け多くの生徒が亡くなった小学校。歴史にはこういった事例が多い。

昨日SIAではボリビアのCarlos A. Mendez　Guerra氏お招きし「資源国ボリビアの停滞と経済成長」（第730回SIA国際フォーラム英語講演）の講演を戴いた。その講演に触れる前に少し横道にそれる。

17年に及び外国政府関係者も含め百カ国を超える国の人々に講演戴いているSIA国際フォーラムの歴史であるが、ボリビアの講演者は初めてであった。偶然、その6月17日日本テレビ系列中京テレビ「アナザースカイ」(23:00-23:30)でボリビアを取り上げていた。沖縄出身の腹話術氏いっこく堂がボリビアのオキナワを尋ねての番組内容であった。(Okinawa in Boloviaで検索を掛けると場所等が解る。ご参考)　日頃大方の日本人にとって馴染みの薄いボリビアが30分番組になっていた事に驚いたが、当方にとっては偶然の一致である。ただし、この番組が戦争末期1945年の沖縄戦（1945年3月26日-6月20日）、日本軍の組織的戦闘が終結したと言われる6月20日を前に放映されたのは番組制作・放映者側の配慮かも知れない。因みに、Carlos A. Mendez　Guerra氏に講演開始時にこの件を紹介したが、ボリビアのオキナワについてはよくご存知であった。本題に戻る。

1825年の独立以来、Guerra氏によると既に歴代大統領の数は二百前後を数えると言う。（公式サイトには現職も含めた1825年以来の80人の歴代大統領が記載されているが、Guerra氏によると「就任6時間で職を追われた大統領もあり、実際には200人前後、200人を超えると云われる」と言う。）　歴代大統領の任期の短さと政治的混乱は裏表の関係にある。実に示唆に富む政治実態であり、Guerra氏の意見である。余りにも国の最高責任者の任期が短すぎる。このSIA国際フォーラムの司会、議事進行も最近SIA関係者生徒に任せているが、ある程度の期間責任ある役割を持たせないと人は育たないものであり、その計画である。更にもう一つ象徴的な意味合いで私の関心を集めた講演者Carlos A. Mendez　Guerra氏の言葉は、著名人の言葉の引用であるが実に示唆に富む物であったので以下引用する。
The Words of Einstein:“Insanity: doing the same thing over and over again and expecting different results.”

実に含蓄のある言葉であり日本社会、自らを思い反省せざるを得ない。この反省を日本社会が共有する時、日本に新しい時代が生れるのかもしれないと思う。マスコミ、政党人、国民も含め反省が必要であるが、騒々しく雄弁なるマスコミ、政党人にこの叡智、声が届くかは定かでない。


佐々木　賢治
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