2009.08.08

21世紀問題研究会発足の精神と15年92回の歩みと実績

21世紀問題研究会が発足して15周年を向かえ、16年目に入りました。既にこれまでに92回の公開の勉強会を開催しています。これも各講演者、参加者、会員の協力のお蔭です。ここに「21世紀問題研究会」設立趣旨書と講演者の一覧表を掲載し感謝の意を表したいと思います。事務局 佐々木研賢治

「21世紀問題研究会」設立趣旨書
1994年7月23日 名古屋国際センター第一会議室

二千年迄残すところ二千日(7月10日)を切りました。人類が歴史上初めて経験する繁栄と狂騒の中で、20世紀を終えようとしています。しかし、人類の性癖は遅々として変わらず、豊かさの増進する中で、無限の可能性を秘めているかに見えた現代産業技術社会も、地球環境、資源といった制約の中で、その限界を露呈し始めているかの様に見えます。

国内に目を転じてみれば、戦後50年驚異的と言っても良い成長を遂げながら、未だにその発展と恩恵を活用せず、徒に目先の利益に恥溺している人々の姿は、養豚場の豚が、腹が満ちているにも拘わらず餌を求め、激しく競い、声高に悲鳴を上げている様にも見えます。

やがて迎える21世紀に備えて、正しい現状認識と新しい価値観を育て、それに基づく一歩を、政治、経済、教育の分野に於いて踏み出す時は今だと思います。現在の日本の人的資源、経済力を活用し、正しい現状認識と新しい価値観に基づく行動目標と信念を持って遂行すれば、多大な貢献を21世紀人類社会に果たせるものと確信しています。

その第一歩として、今日ここに当研究会を発足させるものです。その旨とするところは一人一人それぞれ場において実践を目指すものです。    21世紀問題研究会事務局 佐々木 賢治


21世紀問題研究会講演記録(「21世紀問題研究会」事務局編集)
1回 94年 7月23日(土) 将来の医療問題 増子病院副院長 伊藤 晃
2回    8月20日(土) 経済学は環境問題を救えるか 名古屋大学助教授 荒山 裕行
3回    10月1日 (土)    21世紀における宗教の役割 南山大学非常勤講師 シーゲル神父
4回    11月4日(金) 過疎地からの現状報告 広見町役場課長補佐 西村 司郎
5回   11月26日(土) 宇宙線による巨大構造物非破壊検査と環境放射線 通産省名工研研究員 湊 進
6回 95年 1月28日(土) 教育の将来:可能性と問題点 名古屋大学名誉教授 結城 陸郎
7回    3月11日(土) 産業用航空機の発達と用途 ダイアモンドエアーサービス社長 矢頭 祥夫
8回    4月15日(土) 医療現場から見た阪神大震災 陸上自衛隊医務官 千先 康二
9回    5月20日(土) 木:自然と資源と資材として 名古屋木材副社長 笠木 和雄
10回    6月17日(土) 人間社会と農業問題 三祐コンサルタンツ 孔井 実友
11回   8月26日(土) 国連と地域社会 国連地域開発センター所長 梶 秀樹
12回   9月23日(土) 神道:熱田神宮の歴史 熱田神宮 文化部長 山田 容
13回    10月21日(土) 新イタリアビジネス事情 元イタリア駐在員 高橋 善彦
14回   11月25日(土) 官官接待 弁護士 新海 聡
15回96年 1月27日(土) 新エネルギー源:核融合の現状と将来 文部省核融合科学研究所 井口 春和
16回    3月23日(土) 源氏物語:その現代性    愛知大学文学部教授 沢井 耐三
17回    6月 9日(日) 米国の東アジア安全保障政策 バンダービルツ大学教授 ジェームス・アワー
18回    9月21日(土) ザイール社会改造草案と日本留学経験 国連地域開発センター研究員 サンバ・ムココ
19回97年 7月13日(日) 数学と科学:21世紀の数学教育 名古屋大学多元数理教授 四方 義啓
20回   12月13日(土) 日本の金融システムと金融の問題点 新日本海新聞記者 田村 耕太郎
21回98年 2月21日(土) 天皇神話の成立過程 愛知県立大学教授 遠山 一郎
22回    3月21日(土) ソフトコンピューティング技術の誕生 名古屋工業大学教授 石井 直宏
23回    4月18日(土) 戦後日本経済の発展と技術導入 元豊和工業(株)取締役火器部長 三好 駿一
24回    5月16日(土) 勇気、挑戦、創造:ZIP-FM 我社の事業展開ストーリー (株)エフエム名古屋社長 中岡 弥典
25回   6月20日(土) 日本の国際化について 元名古屋大学学長 飯島 宗一
26回   9月19日(土)  最近の眼科の話題:中途失明の予防と治療 名市大医学部眼科講師 玉井 一司
27回   11月7日(土) 冷戦時代、及びその後の日本の安全保障 米国バンダービルツ大学教授 Dr. J. Auer
28回   12月26日(土) 反ダンピング法を巡る日米企業戦争事例79-94年 ブラザー工業前現地法人社長 松本 仙作
29回 99年 2月20日(土) 金融決済システムとコンピューター2千年問題 名大(院)国際開発研究科講師 久保田 隆
30回 99年 5月29日(土) これからの日本経済の動向 中部大学大学院教授 飯田 経夫
31回 9月11日(土) 通信産業の巨人、AT&Tリストラ体験談 ルーセント・テクノロジー 西川 岑吾
32回 9月25日(土) 外資系投資銀行の現場 (日経BPより9月27日出版) CIBC証券会社代表取締役会長 西村 信勝
33回   10月23日(土) 「メガ・キャリアの世界戦略」と「中部」 ルフトハンザドイツ航空会社名古屋支店長 土田 圭介
34回   12月11日(土) 疫病を巡る社会的規制 瀬戸旭看護専門学校講師 河野 貞男
35回    12月18日(土) 法的側面から見た商工ローン問題と被害の実態 渡邊一平法律事務所 渡邊 一平
36回2000年 1月22日(土) 経済学の常識と日米両国経済の現状 中部大学大学院教授 飯田 経夫
37回 2月25日(金) JCO事故における放射線被曝とその評価 愛媛大学医学部 医学博士 増田 晴造
38回 2月26日(土) 昭和日本の軍事クーデター未遂事件 元豊和工業(株)取締役火器部長 三好 駿一
39回    3月26日(土) 現代日本の教育問題と21世紀への課題 佛教大学教育学部教授 竹内 明
40回    5月27日(土) 音と化学:超音波で水が光る 名古屋大学大学院教授 香田 忍
41回    12月27日(土) 21世紀アフリカで進める国際協力 国際協力事業団 吉村 稔
42回2001年 2月17日(土) 国際企業の経営と法律 辻巻総合法律事務所 辻巻 健太
43回 3月24日(土) 伝統的教育観の現在 名古屋大学大学院教授 高木 靖文
44回 3月31日(土) グローバル社会と司法改革 名古屋大学大学院教授 佐藤 安信
45回 6月23日(土) 日本の国内改革と今後の外交 (株)エス・アイ・エー 佐々木賢治
46回    7月 8日(土) 女性の職場進出と教育 (株)エス・アイ・エー 佐々木賢治
47回   11月11日(日) 資産運用と資産管理 みらい証券(株)専務取締役)プルデンシャル生命保険部長 酒井 雅子伊藤 久夫
48回2002年 1月 6日(日) 情報化社会と現代の生命観 中京大学教授 辻 敬一郎
49回     5月25日(土) 法科大学院設立と大学教育:大学による法曹人材養成 名城大学法学部教授 品谷 篤哉
50回    7月20日(土) 新世紀の言語学をリードする比較語彙論 名古屋大学大学院教授 田島 毓堂 
51回    10月26日(土) ニュース報道 テレビ愛知(株)代表取締役社長 梶田 進
52回 11月 9日(土) 7世紀の国際関係と額田王の歌 愛知県立大学教授 遠山 一郎
53回    11月30日(土) ツキを呼ぶ経営:知識だけではツキには勝てぬ 共立機巧(株)会長 西田 篤生
54回 12月14日(土) 最近のロシア政治事情:プーチン大統領のリーダーシップ 愛知淑徳大学教授 皆川 修吾
55回2003年 3月15日(土) 情報技術(IT)の教育はどうあるべきか 名古屋工業大学 石井 直宏
56回 8月 9日(土) 政府の『借金』を科学する――かさむ借金と日本経済 名古屋大学経済学部教授 荒山 裕行
57回 10月4日(土) 「--宇宙科学最前線-- X線で探るブラックホール」 宇宙科学研究所教授 國枝 秀世
58回 11月 1日(土) 日本の伝統芸能:歌舞伎 (株)御園座 渡辺 久男
59回2004年 2月 14日(土) 国際熱核融合実験炉(ITER)誘致の是非 文科省核融合科学研究所助教授  田島 輝彦
60回2004年 3月 20日(土) 日本経済の行方 中京大学 大学院教授 水谷 研治
61回2004年 5月 29日(土) 日本の政界、官僚機構の実態 ジェイアールセントラルビル(株)監査役 海老沢 洋
62回2004年 6月 5日(土) 東シナ海の排他的経済水域および大陸棚の境界問題 愛知大学法学部教授 三好 正弘
63回2004年12月18日(土) トヨタシステムと最適経営:その導入は何故難しいのか 名城大学経営学部教授 河田 信
64回2005年 1月15日(土) アメリカの移転価格税制の現状と将来 税理士法人トーマツ フィナンシャル・ソルーションズ 田村 敏明
65回2005年 5月14日(土) 産業観光 東海旅客鉄道株式会社 相談役 須田 ?
66回2005年 7月30日(土) 船長日記:船頭重吉の太平洋漂流記とその後 村松内科院長(新城市) 村松 澄之
67回2006年 1月 7日(土) 地元名古屋の出版文化を支えて40年 (株)中日出版社  生田 良雄
68回2006年 2月 2日(木) 医療と社会:医学教育と医療現場 ニューヨーク州立バッファロウ大学医学部教授 Dr. J. Constant
69回2006年 3月 11日(木) モノ作り立国日本を再生させる技術開発力 (株)リコー 長谷部光雄
70回2006年 6月10日(土) 医療危機について、公立病院院長の立場から 西尾市民病院院長 松崎 正明
71回2006年 7月 8日(土) 戸塚ヨットスクール事件と教育哲学 戸塚ヨットスクール校長 戸塚 宏
72回2006年 8月12日(土) 日本の戦後政治と未来:国民の安全と中国、北朝鮮の核の脅威 元民社党委員長 塚本 三郎
73回2006年 9月30日(土) 「靖国」とは何か:祭神の要件と合祀の歴史 京都産業大学法学部教授 所 功
74回2006年10月14日(土) 金融破綻報道の裏側、いまだから話せる取材現場で起こっていたこと 東洋経済新報社 名古屋支社 編集部長 木村 秀哉
75回2006年12月30日(土) 「私の見たブラジル:ブラジルの現状と将来性」 ブリジストンー豪州現地法人勤務 池田 弘道
76回2007年 3月17日(土) 「最近の会計監査を巡る諸問題」 愛知工業大学教授 岡崎 一浩
77回2007年 4月 7日(土) 航空機開発における風洞試験の役割 三菱重工業?株式会社名古屋航空宇宙システム製作所 棚橋 美治
78回2007年 7月 7日(土) 環境問題の真実: 環境問題はなぜウソがまかり通るのか 中部大学総合工学研究所 教授(副所長) 武田 邦彦
79回2007年 8月 4日(土) 環境が変わる、人が変わる:心理学からみた現代人の心性 名古屋大学名誉教授:実験・比較心理学 辻 敬一郎
80回2007年12月 1日(土) 健康とミネラル:有害金属汚染の実態 ら・べるびぃ予防医学研究所 取締役理事 安田 寛
81回2007年12月 8日(土) 愛国心:Nationalism 学校法人南山学園理事長 ミカエル・カルマノ
82回2008年 4月12日(土) 変動する21世紀:米国から見た世界と日本 コンサルタント、作家、元KPMGパ-トナー ジョセフ・リー
83回2008年 7月19日(土) 中部国際空港物語〜建設の歩み 中日新聞社編集委員 溝口 康正
84回2008年 8月23日(土) 温暖化を文化と国際問題として斬る:環境問題の真実 中部大学総合工学研究所 教授(副所長) 武田 邦彦
85回2008年 9月19日(金) 米国金融危機と今後の世界経済 東京福祉大学大学院教授  水谷 研治
86回2008年 9月27日(土) グローバル資本主義経済社会の俯瞰 名古屋大学大学院経済学研究科教授 西村 眞
87回2008年 11月 8日(土) 内戦終結平和交渉参加者から見たカンボジアの和平交渉 元カンボジア駐日大使 Truong Mealy
88回2008年 11月22日(土) 第二次世界大戦と戦後の日本社会 元民社党委員長  塚本 三郎
89回2008年 12月27日(土) 2009年の経済予測:金融危機、日本経済、世界経済予測 東京福祉大学大学院教授  水谷 研治
90回2009年 1月31日(土) 国際会議こぼれ話:学会運営、論文発表に見る国民性 名古屋大学名誉教授:実験・比較心理学 辻 敬一郎
91回2009年 2月28日(土) 温暖化と国際関係 エネルギーと農林水産業を含めた日本の将来 中部大学総合工学研究所 教授(副所長) 武田 邦彦



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