2010.06.19

那古野2010年5月号 国際ビジネスのコンビニ、翻訳、通訳、語学教育のご相談は国際ビジネスのプロフェッショナルハウスSIA

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SIAの佐々木です。SIA評論では余り、スポーツの分析はしませんが、今回のワールドカップはゲーム理論的分析手法としても面白く企業戦略、人生計画を立てるにも何かと参考になり、又何よりも皆さんの関心が高いので、一般公開としてオランダ戦を取り上げました。(SIA評論は年契約の有料購読者にのみ電子メールで配信される情報です。購読ご希望の方は末尾をご覧下さい。バックナンバーについては一部このブログに掲載しています。)

100618-SIA評論「6月19日日本対オランダ戦:オランダ戦の戦略目標と戦術、選手起用」

6月14日のカメルーン戦勝利の余韻が未だに漂い、マスコミの論評、日本世論が急変したのは皆さん実感の通り。

この世論の急変を見ても岡田監督、日本チーム選手にとって6月19日のオランダ戦で一番重要なことは、一次リーグを突破する事である。

日本の一次リーグ突破戦略
現時点で、日本の一次リーグ通過の可能性について意見を述べれば6月15日にお伝えした通り、「E組各4チームの第一試合目の結果を見ると、デンマークが2点差で破れ、第一試合が終わった現時点ではこれ以上は無い理想的な状況」である事に変わりは無い。 「オランダ戦に望むにあたり、重要な事は「第二戦目のデンマーク対カメルーン戦(日本時間6月20日午前3時半)がどういう結果になるかを推定し、その後の一次リーグの展開を考慮に入れたオランダ戦(6月19日午後8時半)の戦略、選手起用が見所となる。」と述べた通りである。

具体的に述べれば、デンマーク対カメルーン戦が日本から見て理想的な状況は、引き分けである。次善の状況はカメルーンの勝利、最悪がデンマークの勝利である。現時点で何れか一方が勝利するとすれば、デンマークが勝つ可能性が私達は若干高いと判断している。又この場合が日本にとって一次リーグ突破を一番困難にするケースでもあるので、デンマーク勝利を前提に対オランダ戦の戦術を計画するのが一次リーグ突破の最善の戦略となる。

デンマーク対カメルーン戦、デンマークが勝つ場合、可能性から見て1点差で勝つ可能性が極めて高い。これを前提に日本チームがオランダ戦の戦術を立てれば、0対1の敗北は実質的な勝利となる。この通りの結果となった場合、日本の最終戦、対デンマーク戦で日本は引き分けを目指す戦術となる。

日本のオランダ戦の戦術
この前提に立つと、サッカーについては全くの素人であるが、6月19日のオランダ戦の戦術、選手起用には二つの着目点がある。第一にツーリオを前半から起用するか否か、第二に前半の10分をどう戦うか? 「0対1の敗北は実質的な勝利」と考え、1点取られる事は覚悟の上で前半の出だしで思い切った攻勢に出て中盤、後半は守りに徹し、0対1以上の結果を求めるのが良い戦術と私には思える。ツーリオは既にイエローカードを1枚貰っている。彼無しでは、デンマーク戦は圧倒的に不利となる。前半の入り方、そしてツーリオの体調と1枚のイエローカードを考えると彼の起用方針が、岡田監督の戦術を語る事となる。

北朝鮮とブラジルの試合を見ても明らかな様に、守りに徹し、敢闘精神を維持すれば簡単には2点差は生れない。その北朝鮮の最初の失点は、ビデオで見る限りゴールキーパーのポジショニングにも一因があったと思える。優勝候補のスペインがスイスに0対1で破れ、初戦2対0で勝った韓国が昨日はアルゼンチンに1対4で敗れている。サッカーは球技の中でももっとも偶然の左右する度合いのスポーツである。

6月14日のカメルーン戦の勝利に奢る事無く、冷静な戦術、戦略がこの偶然性の高いスポーツで成功する一つの不可欠の要素である。それにつけても、オシム監督の対カメルーン戦勝利後のコメントは、それ自体彼が名将たる所以を示している。

尚、6月14日のSIAの「ワールドカップサッカー:本日日本対カメルーン試合開始前に一言」の背景にある私達の日本サッカーへの認識、評価を以下要約します。この認識、評価に基づき「ワールドカップサッカー:本日日本対カメルーン試合開始前に一言」は書かれています。

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Jリーグの功績
日本のプロサッカーの歴史((日本プロサッカーリーグ、Japan Professional Football League、Jリーグが1993年5月15日開幕)、その後のチーム数の拡大、それに伴う底辺の拡大(選手層が厚くなったといった)、目の肥えた観客の増加(眼力上昇)、といった事がこの17年起こった。この間、日本のサッカー選手のレベルアップに繋がらないはずは無い。

しかしこの事が、一見、皮相な見方をする人々には災いし、「1993年当時、選手層の薄い中で目立った一部の少数のエリートと見なされた選手達」との対比で「今回の日本代表選手達が何れも、“ドングリの背比べ”でレベルが落ちた様に見えていた。しかし、選手層は厚みを増し、確実にレベルは上がっている。」というのが私の前提となる判断です。
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日本サッカーの成長が試される残り二試合
この私共の判断が正しいか否かは、残り二試合の一次リーグの戦いでかなり明らかになります。

1996年、第25回アトランタオリンピックで日本はブラジルを1−0で破ったが1次予選で敗退した。この時のブラジル戦勝利と比べると、6月14日のカメルーン戦での勝利は取るに足らない勝利ともいえる。

確率的に云えば、サッカーとは「Jリーグ発足わずか3年目の1996年当時の日本でさえ多数の試合を行なえば1回くらいはブラジルにも勝てる」というサッカーというゲームの特質を表していた事になる。ただし、これが3ゲームとも安定した試合を行い、勝利を治めたり、良い試合結果を残すとなると、日本サッカー選手の相対的実力向上の証と見て良い事になる。

オシム監督、岡田監督が目指したものと日本選手の意識改革
今回試されているのは、日本サッカーの実力がこの17年間でどれだけ向上したかである。又この結果が、自らの実力向上に確信の持てない日本選手の意識改革へと繋がれば、オシム監督、岡田監督の目指して来たものと一致すると考えている。

芸事を初め何についても言える事であり、言われて来た事であるが、選手やチームを育てるのは「試練、目の肥えた観客、適切な批判のできるマスメディア」である。以上。
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[芸事を初め何についても言える事であり、言われて来た事であるが、選手やチームを育てるのは「試練、目の肥えた観客、適切な批判のできるマスメディア」である]と締めくくりましたが、あらゆるスポーツ、日本の政治、企業にも言えることです。

佐々木 賢治
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