2010.10.08

名古屋商工会議所 那古野2010年5月号 大 国際ビジネスのコンビニ、翻訳、通訳、語学教育のご相談は国際ビジネスのプロフェッショナルハウスSIA

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101008SIA情報第二信:予測される中国の対応:ノーベル平和賞 中国民主活動家 劉暁波氏(54) 宇田司郎氏筆

SIAの佐々木です。ノーベル平和賞についてはここ数日公開で情報を提供していますが、SIA評論のレギュラーコメンテーターの宇田司郎氏より、意見が寄せられましたので以下その要旨を公開します。

中国民主活動家 劉暁波氏ノーベル平和賞受賞と予測される中国の対応 宇田司郎
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日本のマスコミはノルウェーとの中国関係の悪化を心配している様であるが、日本社会が予測し、日本のメディアが伝えるほどの強攻策は中国は取らない。理由は簡単明瞭である。この状況を説明する前に、なぜNHKを初めとする日本メディアがここ数日、又本日も「大々的に」と言っていいほどそういった見方をし、報道するかを整理する。

これまで、中国での取材許可を優先したためか、はたまた日本メディアの中国報道関係者は中国語を学ぶ内に知らず知らず親中国的心情を持つに至ったか、あるいは他の理由があるかは敢えて触れ無い。しかし日中間で何か発生するたびに日本のメディアは中国の内部事情報道と称して、例えば「胡錦濤、温家宝氏は保守派や軍部、ナショナリズムに熱狂する世論への対応から日本政府に対し強攻策を採らざるを得ない」といった報道をして来た。その報道を通じて結果的に日本側の譲歩を促す事になる報道に終始して来た感がある。多くの日本識者はこういった長年の報道にすっかり麻痺してしまい、同様な反応を無意識の内に示して来た。靖国報道しかり、今回の尖閣諸島問題しかりであり、枚挙に暇が無い。日本の経済人の1960年代からの対応についても一言したいがここでは割愛する。

中国政府は日本の世論を実に詳細に調べ観察している。ただし、その情報源は、上記マスコミ関係者であり、又マスコミであり、親中国的大学関係者である。このためいろいろな所に情報網をめぐらしているにも関わらずここ20年近くの中国の日本の国民世論認識は大きく誤って来た。その一例は江沢民氏の日本訪問時の失敗(1998年11月の訪日)、2008年の毒餃子事件での中国政府の対応、今回の尖閣諸島問題が良き事例である。毒餃子事件への中国政府の対応の結果、中国食品への信用は地に落ちたが、同様に今回の尖閣諸島問題への中国の対応の結果、長期的に中国は多大な損失を被る事になる。この問題を鋭く指摘したのが佐々木氏の2010年9月21日の「100921-SIA評論「敵を知り己を知れば百戦危うからず」その三 ?外交編:外交(中国)」である。ただ現時点では、今まで日本政府の一層稚拙な対応と日本メディアの上記報道姿勢に救われているだけである。この結果、日本は未だに中国漁船船長逮捕時のビデオを公開していないし、公明党は公開に反対を始めている。中国の一党独裁の体質と公明党、小沢氏の体質は大変よく類似しているのでその背後に何かがあるか、賢明なる識者は理解していると思う。

さてノルウェーである。中国政府はノルウェー政府に対して強攻策に出ても日本政府の様に譲歩しない事を熟知している。ノルウェー・ノーベル賞委員会は賢明にも事前に「中国外務省がノルウェー・ノーベル賞委員会に圧力を掛けた事実」を公開した事である。日本は証拠ビデオを中国政府側の捏造と思える発言や証拠作りにも関わらず今だ開示していない上、開示に反対する勢力が動き始めている。ここにも大きな違いがある。

一国政府を石原知事の様にヤクザ扱いにする積りは私には無いが、今回の二つの事例はヤクザや暴力団、イジメ集団の脅しと同じである。こういった集団は人のいない所で脅し、圧力を掛け、又状況に応じて見せしめとして公然と暴力的に襲い掛かるのが常套手段である。しかし、こういった反社会的集団が一番恐れるのは少々の身の危険は顧みず、敢然と立ち向かい、公にし天下に正義を問う人であり集団である。

一番御しやすいのは友好を叫びつつ脅すと、その度に譲歩し、友好を叫ぶ事で自らの面子を糊塗する臆病者である。中国、日本、ノルウェーがそれぞれどういった存在であるかは各読者が自ら判断する事であり、敢えて明言は避ける。中国が日本、ノルウェーをどう見ているかは言うを待たない。このため、日本のマスコミはノルウェーとの中国関係の悪化を心配している様であるが、日本社会が予測し、日本のメディアが伝えるほどの強攻策は中国は取らない。ただ汲々と国内の善後策を講じ、これまで強攻策に屈してきた勢力がノルウェー同様な対応を取らせないためにはどうしたら良いか必死に模索する事になる。 以上実に至極明白である。(文責 宇田司郎)
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101008SIA情報:ノーベル平和賞 中国民主活動家 劉暁波氏(54)

10月9日午後1時開始 第693回SIA国際フォーラム
「劉暁波氏ノーベル賞平和賞受賞と中国の人権問題:欧米メディアの対応と及び腰の日本の対応」 講師 佐々木賢治 参加費千円

SIAの佐々木です。昨日メールで報告の通り、今年のノーベル平和賞は中国民主活動家 劉暁波氏(54)に決定致しました。

以下、ニューヨークタイムズの速報です。SIAでは明日10月9日第693回SIA国際フォーラムでこの 「劉暁波氏ノーベル賞平和賞受賞と中国の人権問題:欧米メディアの対応と日本の対応」と題し講演会を開催します。講演は佐々木が行ないます。

今回骨子:中国民主化の歴史、欧米メディアに見る中国の民主化問題、日本メディア、政財界の中国国内人権問題に対する遅れている意識について英米メディア資料を中心に据え、交えながらの講演です。参加費千円。是非参加下さい。

Breaking News Alert
The New York Times
Fri, October 08, 2010 -- 5:07 AM ET
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Liu Xiaobo, Chinese Dissident, Awarded Nobel Peace Prize

The imprisoned Chinese democracy activist Liu Xiaobo was
awarded the Nobel Peace Prize on Friday, an announcement that
the Chinese government anticipated with bitter criticism.

Mr. Liu was jailed for 11 years last December for writing a
2008 manifesto with other Chinese activists that calls for
free speech and multiparty elections.

The prize, including $1.5 million, will be presented in Oslo
on Dec. 10.

Read More:
http://www.nytimes.com?emc=na

佐々木 賢治
SIA Inc. Sasaki International Academy
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