2011.12.07

名古屋商工会議所 那古野2011年4月号(大) 国際ビジネスのコンビニ、翻訳、通訳、語学教育のご相談は国際ビジネスのプロフェッショナルハウスSIA

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111206-SIA情報:先を読む事の難しさ
2012年版米国TIME ALMANAC選2011年世界で最も影響力のあった人100人に選ばれた日本人二人
SIA評論2010年11月22日号「日本の大学社会を鏡として見る日本社会と21世紀、明日への指針+2011年展望」

SIAの佐々木です。今年もいろいろな事がありました。例年通り、一年を振り返り来年を予測する、様々な講演会、特別番組が催されています。しかし、その精度は実に怪しいもの。

3.11の地震、津波、原発問題を契機に全ての論調が変化し、1年前の発言に責任を持とうとする人は余り無く、又無責任な発言が横行しているのではと危惧しています。この辺が日本で毎年首相が入れ替わる原因かも知れません。

この1年、SIA評論で2010年12月18日を第一回「2011-2020年の世界と日本 第一回:明日への指針と展望」としてシリーズで毎月20日過ぎに12回に渡り発表しました。SIA評論は時折一部公開するものを除き基本的に有料購読者限定となっていますが、大震災以降一部公開しましたので一部は皆さんの記憶にあるかもしれません。

その前段となる、1年少し前のSIA評論2010年11月22日号「日本の大学社会を鏡として見る日本社会と21世紀、明日への指針+2011年展望」を以下参考に公開します。 (注意:末尾の各国、各宗教歴は2012年に適用する際はご注意下さい。イスラム歴は1年が1年ではありません。) 

さてその前に一つ。2012年版米国のTIME ALMANAC(年鑑)や米国版「洋書子供向け英文年鑑2012年版」を見ると米国の過去10年の変遷が解ります。米国を東西で見た時、東部の衰退、中西部の更なる衰退、西部と南部の躍進です。因みに2012年版米国TIME ALMANACに2011年世界で最も影響力のあった人(The TIME100, 2011: The World's Most Influential People)100人に選ばれた日本人は二人。Kanno Takeshi医師とKatsunobu Sakurai南相馬市長です。お二人とも3.11の震災後の活躍がその選考理由です。(上記年鑑SIAで販売中)

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101122-SIA評論「日本の大学社会を鏡として見る日本社会と21世紀、明日への指針」+2011年展望

閉塞感に包まれたかに見える日本社会を、将来の人材育成の場である大学を通して見ると、その問題点が分かり易い。

知人、私がかって指導し海外の大学院で博士号を取得し、海外経験の豊富な日本の大学関係者と話していると、「日本の大学は、個々の大学による違いはあるが、先進諸外国の大学と比較しても総体的に見て、素晴らしい先生方、スタッフが多く、日々知恵を絞ってよいカリキュラムを作っているが、・・・・・・」という意見が出て来る。

「大変優秀であるが」と奥歯に物の挟まったいいかたである。素晴らしい人材と技術を持っているにも関わらず、後塵を排しているかに見える、日本社会、日本企業についての論評と同じ歯切れの悪い響きである。

日本の大学には、日本社会を象徴する危惧すべき点がある。「モノづくり日本」といった言葉があり、又愛知、東海地区は日本のモノづくりの中核地域でもあるので工学部を例に述べる。

その問題点とは、日本社会ではあまりにも「モノづくり日本」というものが美化されすぎている結果、工学部の教育方針、授業でもそれに沿うものになりがちである。簡潔に述べれば「経験工学」的側面が強過ぎ、「これまでの経験則による、モノづくりアプローチ」に偏り、「科学的見地」に沿ったものの考え方が育たない弊害が生れているのではと危惧している。

別の言い方をすれば、「研究活動が実務的なものに偏重し過ぎる傾向が生じており、現状から抜け出せない悪循環に陥っている」と危惧している。工学部を例として述べたが、実際は各分野、日本社会について言える。

日本を支え、押し上げて来た1950、60、70年代の高度成長期の成功要因と過去の栄光を一度見直し、過去50年、60年の時代の変化、世界各国との相対的関係を直視し、21世紀2010年現在の状況を正しく把握し、将来を見据えた新しい取り組みが必要である。

とは言っても誰もが「2010年現在の状況を正しく把握し、将来を見据えた新しい取り組み」と言った言葉で具体的行動指針を掴む事が出来るわけではない。こういった言葉が抽象的、観念的言葉遊びになると危惧する人にとっては、自らの指針の一手段として、日本の高度成長期、成功要因の裏にある置き去りにして来たものを見直すことも具体的な良案であり、今後必要であると思う。

残念ながら我々人間は進行方向に背を向け、既に通り過ぎた道や風景を見ながら歩いている存在に過ぎない。未来に背を向け、過去を見ながら歩いている。これが人知の限界である。将来は誰にも解らない。だからこそ、過去の栄光を追うのではなく、今現在を見つめ、論理的に将来を予測し未来に向かって歩む必要があると思うのである。

上述した日本の「モノづくり」の閉塞感を経験して来た先例が幸いにも日本社会のために歴史は用意している。近代産業革命発祥の地、イギリスである。この事を端的に述べた言葉がある。イギリスの産業革命時代に生きた鋼材料の大家が晩年に残した,以下のような主旨の文である。「イギリスの鋼構造界は産業革命をきっかけに、様々な分野において偉大な功績を世に遺した。しかし、今振り返ってみると、それほど盛んでなかったフランスやドイツの数学者、物理学者らが導き出した解が我々の膨大な実験値に裏付けられた解よりもはるかに高い精度を保持していることに対し、我々は考え直さなければならない。」という一文である。この名言は私の記憶の中に痕跡を留めているが、その人の名も、その著作も思い出せないが、イギリス産業革命時代(1760年代-1830年代)のイギリスと日本の高度経済成長期(1955年-1973年)の繁栄と照らし合わせ、その歴史から学ぶ時、明日へのヒントが見えて来ると思ってる。必要な事は、新しい視点と洞察力と新たな挑戦を行う勇気と行動力である。

2011年への提言「付加価値経営、デフレ、円高問題:時代の趨勢を読み一層の海外展開へ」

時にもてはやされる流行思想、戦略が敗北への道標であることは、歴史上数多い事例である。付加価値経営もその一つであった。デフレ対策も、円高阻止も同じであると私は見ている。何れも長年に渡り言い続けた言辞であるが繰返し述べる。

「付加価値経営」とは見方を変えれば、企業側から見た高価格維持政策。ユーザーを考えた言葉ではなく技術革新、コスト削減の進む中の高価格維持の便法に過ぎなかった。日本の物価低下傾向は経済学の原理原則「一物一価の法則」から引き起こされた現象であり、景気循環による需要の急減によるデフレでは無い。生産コストの低下による価格低下であるので、いかなるデフレ政策も効果は期待できない。

円高も日本の実体経済を無視した水準では無く、実態を反映した現実である。このため円高に対処するには政府頼みではどうにもならない。円高が更に進み70円台に入り、近年の歴史来高値となった場合はどう対処するかを考え、中国のレアーメタル輸出制限、禁止といった事態も含めたリスク対策を考えるのが経営であり、経営者の努めである。

こういった時機、環境だからこそ、2011年は一層世界経済、社会動向を念頭に置いた企業経営、海外への事業拡大、経営展開が求められる年となりそうである。この状況は企業のみに止まらず、大学、研究機関、日本社会そのものに求められている事であり、円高を活かした対策、海外進出が時代の趨勢を活かす対策であると確信している。

SIA新年の挨拶:世界各国の暦と慣習

例年皆さんに送っている新年の世界各地の暦、情報を年数を修正し、追加情報を加え送ります。2011年の干支はウサギ(兎)。トニカク(兎に角)と言う表現がある。文字通「ウサギに角」である。有り得ないことである。意味は、「何はともあれ」、「何れにせよ」といった意味となる。どの年を紀元とするかは、その暦を作った人々の世界観が如実に表され面白いが、2011年は「ウサギに角」、信じられない事が起こるかも知れない。その時、「何はともあれ」、「何れにせよ」と前言を引っ繰り返し辻褄を合わせる様な事態を避けるため、「新しい視点と洞察力と新たな挑戦」を常日頃より座右の銘として日々新たな気持ちで望みたい。

西暦 2011年 イエス・キリストの生誕に基づく年号、生まれた年を元年とした事になっている。実際には記録事跡を調べてみると紀元前4年前後に生まれ、12月25日ではなかったといわれる。

イスラム暦 1432年 ムハンマドがメッカからメディナに移住(ヒジュラ聖遷、このためヒジュラ暦という)した年、西暦622年7月16日を元年3月2日とした。大陰暦を採用しているため一ヶ月は約29.5日、1年は約354日となる。このため、2010年12月8日が1432年1月1日であり、2011年11月27日がイスラム暦では1433年を迎える。(イスラム暦を使っては農耕生活は送れないのではと私は危惧している。)

仏暦 2554年 釈迦が亡くなった年が紀元。その死を「完全なる涅槃」と考えるため。

皇紀 2671年 日本の初代天皇・神武の即位した年を元年。零戦は1940年、紀元2600年の呼称から来た表現。

檀紀 4344年 朝鮮民族の建国者・檀君の即位した年を元年

主体暦 100年 北朝鮮における暦法で、金日成の生まれたAD1912年を元年

ユダヤ暦 5771年 神が天地を創造した年を元年。
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佐々木 賢治
SIA Inc.: Sasaki International Academy

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日本有数、名古屋、東海地区No1 大学・大学院留学指導実績

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